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またまたずいぶん日にちが経ってしまいました(汗)
朝晩だいぶ涼しくなり、過ごしやすくなりましたね♪
お盆前からずっとお泊まりのお客様続きで、その後そのまま北九州の実家に帰省して家族旅行、戻ってすぐに窯焚き予定だったのですが、まさかのアクシデントで窯のメンテナンス…
と、あんまりいろいろあり過ぎてブログを書く暇がありませんでした(;^_^A
その辺のいろいろも少しずつ書いてゆく事にして、とりあえず忘れないうちに纏めておきたい窯メンテナンスの記事を(笑)
自分の為の忘備録として残しておきたいので書きますが、陶芸関係者以外には、ちっとも面白くないと思いますので、すっ飛ばして下さい。
構造が分からなくてネットでもいろいろ調べたのだけれど、出て来なかったので。。。。
自分で修理するのは危険なこともあるのでオススメはしませんがバーナーでの燃焼の仕組や内側がどんな風になっているのかは知っておいた方がいいと思ってのせます。
知らなかったのは、私だけかもだけど。。。
今朝は5時から火入れして窯焚きしました☆
本当は21日に火入れ予定で窯詰めしていたのですが、朝点火スイッチを入れても火が点かず、灯油がポタリポタリと漏れ出てきました(゜U。)?
ちょっと時間を空けて何度か試してみましたが、やっぱり点かない(涙)
灯油漏れは天草に住んでいた頃に一度経験していて、油量を調節する場所のパッキンを交換して直った事があったので、今回もそれかなぁ…と、いつも粘土を買っている陶芸材料屋さんに電話して相談しました。
大分で陶芸窯と材料を取り扱われている「陶メディア21」の安藤さん。
小国いた頃からだから、もう10年以上のお付き合いです。
私が窯を買って独立した20年前には、まだ知り合ってなかったので、窯は別のところから買ってたのですが、安藤さん、機械の仕組みがちんぷんかんぷんな私に本当に根気強く丁寧に説明し指示してくれて、どんなに助けられたか!
今回も灯油漏れはパッキンのオーリングかなぁ〜と言いつつ、灯油漏れと点火しないのは別の問題だから、窯からバーナーを外してみるようにとの指示。
窯が焚けないと引き出物の注文が間に合わないので、とりあえず数日間窯に対処してダメなら貸し窯を探して焼かせてもらうつもりで、やるだけの事はやろうと挑みました☆
皆さんビックリされますが、20年も経ってるのに私は一度も窯からバーナーを外した事もメンテナンスした事もないのです(;^_^A
よく今まで何事もなく作動してたなぁ〜と、考えてみたら怖くなりますよね(笑)
なんせどうしたらいいのか全く分からなかったのです。
で、安藤さんに電話で手順を聞いてメモして、いざ分解作業に入りました☆
まずは、分解する前日から数回に分けてネジにみんなオイルスプレーをしておくこと!
長年ずっと動かしてなかったネジは、錆びてものすごく固くなっていて無理するとダメになるので、事前にオイルスプレーで円滑に回るようにしておくそうです。
でも、どうしても外れない時でも絶対ここは見ないといけないのでネジが折れてもいいから外そうとする事!とのこと。
折れた場合は、その折れたネジにドリルで穴を開けて破片に砕いて取り出せばいいから心配しなくていいと。ネジは同じサイズを買えばいいからと言われていました。
それと重々注意されたのは、プラグなどの電気を通す部分には電源を入れた時には絶対に触れてはいけないということ!!!
何度も約束させられました(笑)
コンセントからトランスという変圧器を通してプラグで点火するそうなのですが、そこがかなりの高圧電流になるらしく命にかかわる危険な場所なのだそうです(>_<)
私、そんな話初めて聞きました(汗)
20年触ってて、よく触れなかったもんだとゾッとしました( ̄^ ̄)
バーナー部分は窯の心臓部で、いろんなものが全部そこに集まっているので、かなりの重量になります。
数十キロはあるって…
それを一人で片手で支えつつネジを緩めるのは大変なので、車のジャッキを使うといいと教えて頂きました。
これで、ずいぶん助かった!
で、バーナー部分を下から焚き口に向かって押し上げて支えるネジと、吊り上げて支えるネジがあるのですが、その両方でバランスをとって水平にして角度を合わせます。
その角度がズレると炎の雰囲気が変わったりして温度の上がり具合が変わったりするらしいので、予め外すまえにネジの所にマジックで印を付けておくようにとの事でした!
さすが!
で、モンキーレンチで六角のネジを何とか外し、重〜いバーナーをジャッキで少しずつ降ろして窯と分離できました\(^O^)/
点火するためのプラグと灯油の吹き出し口が入っている金属のボックス部分のフタを六角で閉めてあるのですが、これが固くて!何とかモンキーで3つは外せたのですが、残りの一つがどうしても外れない…
手持ちのソケットレンチで試してみましたが、角が滑ってしまって、どうしても外れないのです(涙)
困って、20年来の田舎暮らし仲間で大分の前津江村在住のKOZOさんに外す為の方法はないか?と尋ねたら、翌日は仕事が休みだから道具を持って来てくれるって(≧▼≦)
六角のネジの角が滑って外れない時は、モンキーでダメならメガネレンチやボックスレンチを使うといいそうです☆
片道4、50分はかかるだろうに、わざわざたくさんの道具を持って来てくれました☆
もう、どんなに心強かった事か!
私が持ってるような安価なソケットレンチじゃなくて、ちゃんとしたボックスレンチを使ってすんなり外してくれました(≧▼≦)
窯の六角はインチサイズで、日本のセンチとは少しサイズが違うようです。
それで、ソケットレンチのかませる部分では波型なので、しっかり噛み合ず滑ってしまう。
噛み合わせる部分も六角になっているボックスレンチだと逃げる遊びがないのでちゃんと力が伝わり、多少ネジの角が丸くなっていても外れるそうです。
で、一緒に電話の安藤さんの指示に従って作業。
その金属ボックスのフタを開けたら下にパッキンが入っているけれど、もうボロボロで崩れそうだろうけど、カッター等で出来るだけ丁寧に優しく取り外すように!との事。大切な部分だそうです。
で、そのパッキンを外して中を見てみてビックリ(οдО;)
20年分のススがタールのようになって、いっぱい詰まっていました(☆。☆)
これじゃあ、まともに作動出来なくて当たり前。
人間で言ったら血管がつまってたり、宿便が溜まってたりって感じかな…
20年もよくこれで動いてたなぁ〜
中に入っているプラグや灯油の吹き出し口を傷つけないように歯ブラシや柔らかいウエス等で掃除して、不純物を取り出しました。
スッキリ綺麗っ(≧▼≦)
どうしても外せなかったプラグも、KOZOさんの持ってるラチェットレンチという道具でちゃんと外せました!
プラグを外す時もプラグのネジのところにマジックで印を付けておくようにと。
プラグの棒状の部分から四角いレンガまでの距離が重要だそうで、同じ位置になるように取り付けないといけないそうです。
このプラグ棒状のものの根元の白い所が汚れていると、火花がちゃんとザガネに向かって飛ばずに他の方に流れたりするので、ここは大切な部分で綺麗にしておくようにとの事。
KOZOさんが綺麗に磨いてくれました☆
プラグのギャップが熱がかなり損傷していましたが、接触部分がちゃんとくっついていれば大丈夫だとの事。
で、今度はプラグがちゃんと作動して火花を散らす事が出来るのか、トランスは大丈夫なのかを確認。
プラグから中の四角いレンガの上にある六角ボルトの下の座金に向かって火花が飛ぶ仕組みになっているそうで、その時にその四角いレンガに染み込んだ灯油で発火するそうです!
火花がちゃんと飛ぶ事も、ちゃんと確認できました☆
20年目にしてやっと知った仕組み(汗)
本当に何にも知らないでやってきたんだなぁ〜と今さらながらつくづく思いました☆