星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

人間視点

ちょっと前にご近所さんから大量の傷ものの柿を頂いた。

コンテナに2箱分。

鳥達がいた頃に鳥達にーといつも、売り物に出来ない柿をたくさん頂いていて、鳥達と一緒に食べてました。

その中で固そうな柿は、スライスして干して柿チップに、熟してるのはスプーンで出して種を除いて大鍋でコトコト煮て柿ペーストにして瓶詰め。


柿ペーストは大瓶に10個ほど作っておけば、カレーを作る時にチャツネ代わりに重宝。


でも、その作業の期間中、毎日毎日柿を切っては干し切っては干し、鍋で煮て瓶詰め。。。

コンテナにたっぷりある傷ものの柿は、痛んでくのも早いし、早くなんなきゃーと気も焦る。



柿に触れてるとそんな追われる様などうしようもない気持ちになる事で気がついた。

柿を育ててる方々が、早くしなきゃダメになっちゃう!って仕事に、経済に追われてるんだ。


柿に触れてると、そこに宿ったその想いを感じとってしまう。。。



それに気づいてからは、更にゆっくり丁寧に柿に接しながら、柿の事も自分自身の心も感じてみた。


腐っちゃう、勿体ない。。。
なんで、そんな風に思うんだろ。それって、人間しか感じないんじゃないかなー

活かさないと。。。
それは人間側だけの視点。人間に役立つようにーという。


お山で勝手に実った柿達は、熟したものは鳥達が食べ、自然に落ちて動物達が食べ、微生物が食べ、大地に還って、また植物たちの糧となり、循環する。


自分達が必要なものだけを頂いて、残りは他のもの達が頂くから、そのまま。


無駄なんてない。
それが自然。


頂いた柿、必要な分だけ頂いて、残りはお山へ返そうと思った。


きっと、他の動物達が喜んで食べる。
みんなで頂こう。


山のどこを見ても柿しかないようなこの周辺。
秋になって、猟が解禁されて、罠が置かれ、銃声がアチコチで聞こえ、動物達の悲鳴が聞こえる。



そして、アチコチで田畑が荒らされた話を聞く。


人間が先に住んでた動物達を追い出して、みんなの山を切り開いて人間だけのものにしたのに。


そして、そこで実った作物も経済の基準に合わなかったものたちは、そのまま畑に大量に捨てられている現状。

もしくは、勿体ないからと加工して経済に変えてゆく。


実った作物、人間が使えないものだけでも、山奥へ、動物達が食べれるように、降りて来なくていいように返せないだろうか。


電柵が張られた畑の中に捨てないで。
また、畑の栄養になるからかな。。。



人間が奪ったものの一部だけでも返せないだろうか。



お山の家には、トイレがない。
私達は、お祈りに行ってくる!と、山や畑にトイレに行く。


自然から頂いたものを自然にそのままお返しする。
自然のものは私達が食べて、私達の体内、心を通る事で私達の情報が入った大地への、そこで共に暮らすものたちへのお手紙となる。


お山のもの達は、それをしっかり感じとり、受け止めてくれる。


私達を受け入れ、お山も畑も荒らさずに配慮し住み分けしてくれる。


動物達にちゃんと伝わるコミュニケーションなのだと思う。


きっと、高い柵や電気の柵よりも。



溜め込み過ぎず、自分達が本当に必要なものだけ。
勿体ないは、止めようと思った。
虫も動物達も微生物も、それが必要なもの達はたくさんいる。



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