星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

大地の再生講座 in 星野村

昨日は、お味噌作りワークショップの合間を縫って、星野村で月に1回開催されている『大地の再生講座』に2人で参加してきました!



☆大地の再生 結の杜つくり
https://daichisaisei.net/


☆矢野智徳さんについての記事
https://watashinomori.jp/interview/image_itv_19.html



☆矢野智徳さんの「大地の再生講座」
~見立て編(基礎講座)~in石川県羽咋市(2016/4/10)
https://www.ak-sizensaibai.com/%E8%87%AA%E7%84%B6%E6%A0%BD%E5%9F%B9%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%AA%E3%83%95/%E7%9F%A2%E9%87%8E%E6%99%BA%E5%BE%B3%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE-%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E3%81%AE%E5%86%8D%E7%94%9F%E8%AC%9B%E5%BA%A7/




はじめて矢野さんにお会いしたのは、数年前に起こったお隣の朝倉市の大きな水害の後。

『星のしずく』のカウンターの窓からは朝倉の山々が綺麗に見えて毎日眺めているのですが、その山がみるみるうちに土砂崩れで流れてゆくのを見ていたあの大きな水害。

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その後、矢野さんに来て頂いての、水が溜まりプールのようになった梨園の復興への座学とフィールドワークに数回参加させて頂きました。

矢野さんの愛に満ちた自然を見つめる瞳、自然をよく見て五感を使って感じ取り、その場所にあるもので対処してゆく姿、あっという間に梨園の水が引いてゆくのを見て感動し(無事に花を咲かせました!)、こんな風に自然の声を聴いて対処出来るようになりたい!大地を光と水と風の清らかに流れる場所に戻してゆきたい!と思うようになりました。


ユンボを使っての大きな作業でしたが、まるで愛しいものに両手で優しく触れるようにユンボを操作する矢野さんの愛に射抜かれてしまった(笑)


いつか、お山でも。。。
そんな想いをずっと抱きながら開墾を続けてきました。



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昨年頃から、あちこちで近くの耕作放棄地を同じような想いの方々が集まって流れの心地よい場所へしてゆく活動を始めてくれるようになり、今回の星野村でもその活動が始まったばかり。


いろんな場所で、そんな活動が起こり、そんな意識で自然と共に生きる方々が増えてゆくと、全ての生き物たちにとって心地よい流れの滞らない大地に還ってゆく気がしています。


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幸い矢野さんの所で学ばれた大地の再生士の轟さんが久留米にお住まいなので、お山でも大地の再生講座を開催できるようになるといいなぁーと思案中♪


前置きが長くなりましたが、今回は星野村の山の中、以前棚田だった場所が放置されて大きな草が生え、水路の水は枯れているけれど、ぬかるんでドロドロになって水捌けが悪く滞っている場所への対処。

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沢に水がサラサラと流れ、心地よい風が吹き、光が通るように調えてゆきました。

忘れてしまわないうちに、自分用にポイントのメモメモ(笑)





高低差のある場所がポイントになるので、そこに溝を掘り、所々に点穴を開けて、その場にある竹を切り、竹炭を撒いて竹や小枝をその溝に入れてゆきます。

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水が滞らず、鉄砲水のように激しい流れにならないように蛇行し石や小枝に当たって力を分散されながら緩やかにサラサラと心地よい音を立てながら流れるように。

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一番はじめに矢野さんに出逢った時に、矢野さんが

自然界に直線はなく、みんな曲線

大きな部分的も小さな部分もミクロとマクロで相似形になってる

水の流れる音が心地よくなるように

風が吹いて草の先が揺れるポイントで切ると根っこが細分化し、地上部は暴れずに周りのもの達と共存できる姿になってく


溝を掘って段差がつくと気圧の変化で、地下まで空気も届くようになる


動物達は滞っている所を解すように動いている


などなど、自然界を観察し続けてきて得た視点をたくさん教えてくれました。


その矢野さんの視点に、轟さんの女性ならではの柔らかな視点と細やかな気配りが加わり、一緒に作業させて頂いて、とっても分かりやすく、すぐに帰って実践出来そうな内容でした。


みんなで集まって、放置された場所などを対策しながら方法を学んで、各自が自分の場所に戻って実践してみる。

そうして日々実践していると、愛しさが増し、その場所ともっともっと仲良くなれる気がします。


そして、どんどん心地よい場所に変化してゆくと思います。

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水が流れる溝に竹炭と竹や小枝を組んで入れてゆく作業で、水の流れを想像してそれに添って組んでゆくと言われていました。
そして、その組んだ竹の隙間に細かい竹の先の方を水の流れに添って差し込んでゆき、その上に竹の葉っぱでカバー。
竹炭、そして大きなものから小さな細かいものへと。

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見てると薪を組んで火を焚く作業にそっくり!
空気がちゃんと流れるように隙間を開けて薪を組みますもんねー


水路に土が入り込み埋まってしまってる横には木が生えてきていて、竹の根っこも蔓延ってる部分がありました。

スコップやツルハシを使って男性達が水路を作り直してくれたのですが、調えて水が流れてきても、その部分からは水は表面ではなく地下へと流れてゆきます。

木が根っこを張る事で土も柔らかくなり、水捌けを促し地下へと水を流していってる事がよく分かりました。

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轟さんが何度もやり過ぎないようにーと声かけされていて、自然がしている事を人間がそれに添って手助けすると元に戻る(流れの心地いい状態に)のは早まるけれど、人間はついやり過ぎてしまうって。


大きな変化を与えるのではなくて、周りの自然と調和しながら少しづつ全体的に変化してゆく感じかな。

大人数で作業したら、2ヶ月位間を開けて、その作業がどんな影響を及ぼしたのか変化を見ながら、また作業をしてゆくらしく、人間が頭で考えて自然をそのように動かすのではなく、決めずに感じながら進めてゆく自然との対話、コミュニケーションなのですねー

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草刈りして風を通してゆくのも獣道を目印にして(風が通る場所を獣達は通ってるって)、その獣道に添って獣道を少し大きくする感じ(笑)

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雑談で田んぼの話になって、そこに生きるもの達が心地よくいい流れの場所になるようにーという視点で対処していて、お米の収穫はその副産物のような感じで、収穫出来るかどうかは二の次という感覚で処しているってー

田んぼが綺麗な湿地みたいになるのかな♪

見てみたい☆


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お昼には、星野村で無農薬の自然栽培で田畑もお茶も林業もされている『peace man style』のヒロポンが、美味しいスペシャルランチを作ってくれていて、みんなでお庭でランチしました♪

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犬に猫にたくさんのいろんな種類の鳥達、やぎ。

動物達もみんな一緒に暮らせるようにしていきたいってー

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『peace man style』で作られてる無農薬の自然栽培の緑茶を今回お預かりしてきました!

『星のしずく』で販売させて頂く事になりました♪

200gの大容量パッケージで、2500円。


興味のある方は、ぜひー♪

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お友達の鍼灸師さんも参加されてましたが、大地の凝りをほぐして流れをよくしてゆく作業、見立ては身体の流れを良くしてゆく作業ともとっても似ていると話してました。


私もホントその通り!と思うー

そして、不思議と大地の滞りをほぐしてゆく作業は同時に自分の心身の凝りもほぐして流れを良くしてくれてる気がしています。


そしてそして、自分自身を大切に愛おしく感じ、心身の声を聴いてゆこうという気持ちになる。


これもやっぱり相似形なのかな♪


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気持ちのいい疲れの幸せな時間でした!


ありがとうございました!