眠れない夜
雨音に耳をすませて
湿気を帯びた空気を感じてゆく
雨が洗い流し、しっとりと包んでくれる
強張った心身がたんだんと緩んでゆくよう
街は神経が張りつめる
神経が、心身が、緊張すれば、周りの事は感じとれなくなる
神経は刺激され続けて疲れ果て、過敏に
感覚は、どんどん鈍感になってゆく
人間だけの狭く小さな世界に意識が囚われて、だんだんと縛られ雁字搦めになってゆく様に
どうしたらいいのか。。。と考え、意識を集めれば集めるほど巻き込まれてゆく
そこに意識を集めてはいけない
雨音が、風が、木々が、助けてくれる
耳をすませて全身の力を抜いて感じてゆく
だんだんと本当の中心に、人間だけじゃない全てのものたちが共にいる場所に合わさってゆく
そこから物事を眺めていよう
そうしてはじめて、本当の事がわかる