星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

落ち着いて、腰据えて

昨日は、朝4時から夕方6時まで窯焚きでした。

窯焚きの日は、長時間火の番なのですが、私にとっては、ちょっとoffな感じで、気になるけれど、なかなか出来ずにいた事をのんびりする事が出来る特別な時間。


窯焚きと言っても、薪窯ではないので、灯油と空気の量を調整しながら温度を上げてゆくだけなので、そんなに忙しくはないのです。

でも長時間になるし、夕方の1000℃以上の高温の時間帯には、さすがに疲れてくるので、午前中に家事やアレコレをしておきます。
畑から春菊や菜っ葉を収穫して、昨日は春菊と人参の胡麻和え・大根と人参の味噌漬け・大根の皮のキンピラ・根菜たっぷりのセンダゴ汁を作りました。


センダゴとは天草の郷土料理でサツマイモとサツマイモのデンプンで作ったお団子を汁に入れます。


このセンダゴは、お正月に天草の貴恵さんが作って持って来てくれてたモノです♪

冷凍しておいて、少しづつ切って使っています。


もっちりムチムチしてて、美味しいお団子です☆



大根は東原さんの所の無農薬の大根だったので、使う度に皮を厚めに剥いてためておき、ある程度の量になったらキンピラに♪

独特の食感で美味しいのです。


無農薬のお野菜なら、人参や冬瓜や、いろんな野菜の皮でキンピラできます。



窯焚きの日は、作業場が暑いので洗濯も(笑)



そして、最近バタバタしていて、何とか焼きに辿り着いたって感じだったので、気が付けば作業場は、足の踏み場もないほど散らかっていた……(汗)



何とか片付けないと仕事をする気にもならないなぁ〜と、何とか片付け、資料棚と小物ケースを置く簡単な棚を作りました☆


少しスッキリ♪


そして、今日は朝から窯出し!


ほぼ全てが、納品用の器だったのですが、火口に近い所の温度が上がり過ぎた様で、数点の釉薬が流れてしまっていました(涙)


うちの釉薬は、基本的に草木の灰を灰汁抜きし精製したモノと長石というガラス質の粉、カオリンという粘土質の粉とで出来ています。


灰の種類や調合によって、何度で融けてガラス状になるかが変わるのですが、窯の火口側と奥とでは同じ釉薬を使っても色や風合いが違ったり、微妙なものなのです。


融け過ぎるとドロドロになったガラス質が床に流れて、冷めるとそのまま固まってしまいます。


なかなか、こんな器を見る機会ってないかなぁ〜と思って(笑)


失敗作です。


こうなると棚板から剥がして、傷ついた棚板をグラインダーで削り、補修しなきゃなのです(涙)



焼き上がってみるまでは、どうなってるのかが分からない。


とりあえず、今回焼いた分だけでは足りないので、今日、もう一度釉薬掛けして窯詰めしました☆


久しぶりに、じっくりまる一日仕事をする事が出来て、落ち着いて、腰を据えて、仕事をする心地よさを味わいました。


時間に追われてバタバタすると、なかなか楽しむ余裕がないけれど、じっくりゆっくり丁寧に仕事が出来ると、やっぱり楽しい♪



一つ一つの作品に、しっかり向き合って、何年もかけて完成させてゆくような、そんなスタイルがいいなぁ〜


3月には阿蘇で1ヶ月の展示会です。気持ちも少しづつ器作りへと移行してきてる感じ☆


カウンターでのティーTIMEは、欠かせませんが(笑)


何だか、器作りの面白さを改めて感じた数日でした。

ご注文頂いてる皆様、お待たせしていて、ごめんなさい。

少しづつ、焼き上がってます☆

いつも、支えて頂き、ありがとうございます♪