天草から浮羽に戻る日、ジュリアン一家の引越し手伝いを終えて、天草下島の五和町で無農薬無肥料栽培をされている馬場さんを訪ねました。
3月の「アメッツおおいた」に出店されていて、その時にいろんなお話を伺い、天草に行く時には、畑を見学させて頂きたいなぁ〜と思っていたのです。
こんなに早く実現するとは…馬場さんもビックリされたでしょう。
なんで、天草の人の引越しの手伝いに、わざわざ浮羽から来るのか!って言われてました(笑)
五和町にある二江の港に迎えに来て頂き、畑に案内していただきました。
急な山道をどんどん上り、着いた畑は、目の前に海が広がり、島原半島の雲仙が綺麗に見える場所にありました。
この日は、霞んでいて雲仙は、ぼんやりしか見えませんでしたが、きっと素晴らしい景色の畑だと思います。
この二江の港は、イルカウオッチングの船が出る事で有名で、そこと島原半島の間には野生のイルカがたくさん見られます。
綺麗な海あり、山ありの、とってもいい環境だなぁ〜と思いました。
しばらく、海を眺めながら、栽培方法について教えて頂きました。
私がしている自然農は、無農薬無肥料不耕起栽培、草も虫も敵とせずに自然の営みに任せてゆく栽培方法です。
その私の一年目の浮羽での畑で出来た大根が細くて、これから積み重ねて土を作っていかないと…って話から、今回の畑見学となったのですが、馬場さんの方法では、その土作りが早く出来るというのです。
自然農の畑では、基本的に草を抜かないので、根本から刈っては、その場に敷き、その刈られた草の積み重ねが次に育つ作物達の舞台になる…という感じで、長年続けていると、だんだん草の層が積み重なってきて、土がフカフカになっていき、地力がついて作物もよく育つようになります。
ですが、それには長年の積み重ねが必要になります。
それでは、その間収穫が少なくて、買わないといけなくなるでしょ。
収穫も楽しみながら、早く土を作ってゆくやり方があるよ!との事でした。
で、その方法は、土の中の微生物を増やしてあげて活性化させること!
地力を上げるには、土の中の微生物をどれだけ増やすか☆という事のようです。
自然農の場合、不耕起なので、基本的に上からの草の積み重ね、そして作物達の根っこが地中を耕す事になるのですが、馬場さんは、無農薬無肥料栽培ですが、トラクターを使い耕したり、マルチをしたりされています。
畑の外から何かを持ってくる事はせずに、やっぱりソコに生える草を刈り、微生物によって発酵させ、それに土を被せて、土の中から微生物の量を増やして活性化させてゆくというもの。
上からの積み重ねだけでなく地中から活性化させる事で、早く地力がつくそうです。
1年〜1年半ほどで60〜70%の地力を上げようというもので、だんだん土が良くなってきて、土の中に手を入れてみると、温かい感じがしてくる様になったら、その後で不耕起に切り替えたらいいと教えて下さいました。
実際に畑を見てみないと、分からないけれど、その畑の性質によって、土作りの為に何を植えればいいのかが違うそうです。
排水の悪い所では、冬に直根の小麦を植えるといいそう。
痩せた土地には、豆科のヘアリーベッチを植えるといいとか。メタボになってる土地には豆科を植えても意味がないとか。
その土地の状態に応じて、バランスをとってあげるようなモノを植えると良いようです。
土地の性質、それぞれの作物の性質を知らないと出来ない事ですよね☆
ネットで、馬場さんが言われてた様な事を書かれている記事を見つけたので、参考までに。
いろいろとお話を伺った後は、実際に畑を見せて頂きながら、説明して頂きましたた。
斜面に玉ねぎを植えられてたのですが、土の養分が雨に流れて、その差がどのように出ているのか、見せて下さり、玉ねぎの生育の違いが明らかでした。
ですが、これ無農薬無肥料栽培ですか?!って、ビックリするほど大きくて立派な玉ねぎなのですよね☆
地中のバランスがしっかりとれて玉ねぎ達にとって、心地よく生育できる環境なのでしょうね〜♪
自然の事は、働きかけの結果が見えてきて確認できるのに、時がかかります。
数ヶ月後、一年後などに変化を確かめながら、ゆっくりと進めてゆくしかないのですよね。
発酵食とおんなじ。
働くのは微生物達なのですから。やっぱり、大切な要点は同じなんだなぁ〜と思います。
馬場さんも、出来るだけ自然の摂理を知り、それに沿ってゆく…という感じなのだなぁ〜と思いました。
昨年はトマトの支柱をせずに地這いトマト(笑)にしてたそうなのですが、その種が勝手にこぼれて芽吹き、その上から保温の薄いシートをかけて、これで苗が育つ♪と言われてました。
チャレンジャーですね☆
今回、馬場さんの所を訪ねる事が決まって、近くの友人達に、馬場さんの事、玉ねぎの事をお知らせしたら、皆さん欲しいとの事で60個も頼まれました(笑)
で、馬場さんと一緒に収穫させて頂く事に♪
出来るだけ大きなモノから…という事で、どんどん抜いていきましたが、根っこが長〜い!
この根っこで、微生物たちの死骸を土の中の養分として吸収していると言われてました。
そして、上からは光合成。こちらは、水耕栽培を見ても分かるように、植物自体の力だと。
両方が健全に働いて、立派な美味しい作物になるのでしょうね。
いっぱい収穫して、車の中は玉ねぎだらけになりました(笑)
これまで、地元で収穫出来てる季節は、お馴染み東原さんの玉ねぎを分けて頂いてましたが、地元にない季節も、やっぱり玉ねぎは欲しくなり、自然食品店等に行って買っていました。
北海道産が多いのですよね。
でも、九州は天草がありました☆暖かいので、この季節には、もう収穫されています。
10kg段ボール5箱まで送料700円で送って下さるそうですよ〜
葉が食べれる間は、葉付きで1個100円。
葉が食べれない時期は、計り売りで、1kg200円って言われてたような…
詳しくは、お問い合わせ下さいね〜
葉っぱは、茹でたり炒めたりして、根っこは素揚げで…と、全部食べられるそうです。
さっそく食べた友人から、ものすごく美味しかった〜との連絡がありました☆
自然栽培特有なのか、生でそのまま食べても(水にも晒さず)苦味もえぐみもなくて、とっても甘いのですよねぇ〜♪
その馬場さん、4月の「アメッツおおいた」では、家庭菜園向けに栽培方法を教えて下さるワークショップをされるそうです♪
興味ある方は、ぜひ参加されてみて下さいね〜
とっても面白い方ですよ☆
馬場さんのblog
うちの小さな畑も、たくさんの微生物達がイキイキと健やかに育ってくれる環境にできたらいいなぁ〜♪
すっかり畑やる気モードになりました☆
馬場さん、お忙しい中お時間作って下さり、ありがとうございました!