先日、大分の飯田高原のお蕎麦屋さん『あるがまま舎』の吉岡さんが「会いたいって言われている方がいるから…」と、お客様を連れて来て下さいました。
blogを見て、星座のアロマ&茶香炉について興味を持って下さったようです。
吉岡さんが、お客様お二人を連れて来て下さったのですが、飯田高原観光協会の副会長さんでレストハウスや森林の会社をされている方とその会社のアロマ製品開発の方でした☆
林業をされていて、今の日本の林業のあり方を考えてらっしゃるそうで、これから日本の森をどうしていけばいいのか…というお話をして下さいました。
そんな試行錯誤の中で、森の資源を無駄なく活かす方法はないか…と、建築材として使った余りを燃料チップに加工したり、木部や枝・葉を使って、杉と桧のエッセンシャルオイルを作られているそうです。
ご自分の山の森の杉や桧を使い、古民家で蒸留して作られているとか…
オーガニック認定は受けていませんが、農薬や肥料など、一切使っていないそうです。
バイオエタノールについてや子供でも間伐が可能だと言われる皮剥き間伐について、端材を使って作品作りをされている方々やアロマ製品について…など、私も様々なお話をさせて頂きました。
林業の問題。
建築材として植えられた杉・桧ですが、住宅に安い輸入材や合成の材料が使われる様になって、需要も少なくなり、森が荒廃していっているようです。
安い輸入材の裏側には、経済落差を利用し途上国で安い労働力を得て成される熱帯雨林などの森林伐採など多くのしわ寄せがあります。
私達が安く買えるという事の裏側には、多くの理由があるのです。
「木が育つのに何十年もかかるのです」そう、仰られていました。
そして、その育つスピード以上の事をするとバランスがとれずに、本末転倒だと。
森を管理するという仕事は、自分達の森でもあるけれど、地球の環境としての役割も考えないといけないとも話されていました。
だから、木がどんな環境で、どんな風に育ち、どれだけの手間隙をかけて、手元に届いているのかを知って欲しいし、森を感じて欲しいと。
知る事によって、価値観は変化し、選ぶもの、暮らし方も変わってきます。
ここの森の材を使って家を建てようと言う方に森を見学して頂いたり…という事もされているそうです。
その場に立って感じる事って、本当に大切な事だと思います。
本やネットの知識で得たものとは違い、しっかり五感で感じとったものは、頭ではなく、より深いところでの理解が起こる気がするのです。
お土産に…と杉と桧の枝葉を使ったエッセンシャルオイルを頂いたのですが、いい香り☆
さっそく、カウンターのセラミックボールに染み込ませて使い始めました♪
少しづつ、森を味わってみたいなぁーと思います☆
このエッセンシャルオイルに合うアロマ製品の開発も考えてらっしゃるそうです。
実際にその森へ行き、生産の場に立って、その方々とお会いして作り上げてゆくって、素敵ですよね♪
いつも、ワークショップの時に東原さんの無農薬野菜を使わせて頂いてますが、生産の場を知り、生産する方を知っていると、スーパーで買ってくる野菜とは、思い入れが全く違うのです。
大切に料理し、大切に食べるようになる。
育つ時に大切にされているからかなぁ〜
存在感が違う。
大切にされてきたものは、手にした時に、自然に大切にしたいって想いが湧き出てくる気がします。
何度も書いている事ですが、我が家にあるもののほとんどは、誰がどんな風に作ったのか、知っているものばかり☆
このことは、私がとっても大切に思っていることです。
一つ一つに、ちゃ〜んと物語がある☆
家を建てる時の材料から、そんな風に大地にある状態から見ていたら、どんなに愛しい気持ちが湧くことでしょう!
モノの成り立ちを辿っていくと必ず自然に、大地に辿り着くのです。
身近に使えるものを通じて、いつも自然を、大地を感じさせてくれる…そんなモノ作りが出来るといいですね☆
遠いところ、わざわざ来て頂き、ありがとうございました。