星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

「仙人の郷」NZ第9号

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NZ在住の東原さんより通信が届きましたので、転載します。


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NZは冬に向かっているというよりも、もう冬の気配です。5月14日15日とAucklandに車検や友人達との交流のために行って来ましたが、既に暖炉を焚いており、ここの隣の友人たちも暖炉を使い出したようです。私たちも少し寒かったけど我慢していましたが、薪も結構準備したので16日から寒い日は暖炉を入れることにしました。最近の温度は朝の天気が良い時、最低温度が寒い時で8度から10度で、雨の日は13度から15度くらいです。しかし、雨の日は気温が上がらず寒い1日となります。冬でも天気が良い時は、確か、第1号で書きましたが子供達や若い人たちは半袖半ズボンで歩いています。いくら天気が良くても25度を超えることはありませんが、22から23度になるので、私達みたいに着込んでいると少し動くと汗ばみま
す。
友人が言うには、昨年は5月6月が特に寒かったと言っていました。私たちも2006年までNZに住んでいたわけですが、5月6月がそんなに寒かったのか記憶がありません。世界的な異常気象で、ここNZも例外ではないようですね。
実りの秋の収穫物である果実は、プラムに始まり、アプリコット、ブドウ、リンゴ、洋ナシ、最後がフィジョアです。ミドルガーデンにフィジョアの木が2本ありますが、残りあとわずかになりました。特に、今年は頂き物のフィジョアが毎週沢山あって、それがまた美味しくて、こんなに食べたのは初めてです。日本のみなさんは馴染みがない方が多いと思いますが、日本にも苗木が売られています。果実は、大きなもので、直径5.6センチ長さ7.8センチでラグビーボールみたいな楕円形で色はグリーンです。この果実は、時期になると自然に落ちてきますが、これは追熟しないと食べれません。落ちてきた大きくて美味しそうなものを拾って盆に入れてテーブルの上に置いておくと甘酸っぱいいい匂いがしてきますの
で、触って少し柔らかくなったものを包丁で半分に切り、中の熟した
ところをスプーンですくって食べます。爽やかな甘酸っぱい味です。アイスクリームの味だという人もいます。また、花も面白く、花弁の内側は赤ですが、外側は分厚くて白です。甘くて食べられるので、NZでは料理の添え物に使うレストランもあると聞きます。私はこのフィジョアがNZの果物では一番好きです。確か、NZでも人気のある果物のトップに上がっていたと思います。
ミドルガーデンには、日本の梨、イチジク、日本の柿も植えられており、柿の木はまだ小さいですが、梨とイチジクは来年は実りそうです。




「暖炉はやはりすごい」

16日が朝7度と寒くなったので暖炉を焚き始めました。昨年の冬ストックされていた薪を殆ど使ったので、家の東斜面の上の方から降ろしたり、友人のBBの農園から頂いたりしたので今年のストックは十分になりました。それを切り分けたり、割ったりするのが少し面倒でしたが丁度いい運動になります。
ここの暖炉は、(ウエットバック) ?方式といって、200ℓくらい入る保温器と繋がっており暖炉を焚くとお湯が湧き、台所、洗面、お風呂にもつかえます。大変優れものです。大きな鍋でも2個はかけられ、お湯も湧き、簡単な鍋料理も出来ます。
昨日は火を焚き始めて2日目でしたので、どのくらいでお湯が沸くのか確認するために日中の時間を除き火を焚き夜にお風呂に入ることができました。丁度良い湯加減で、やはり日本人、いつもシャワーでは満足できません。お湯に浸かって思いましたが、血液の循環が良くなり健康にも良いはずだと再認識できました。枇杷の木があるので、枇杷風呂でもやってみようかと思っています。こんなことばかり考えて、やはり、今年で65歳、千代子は明日で65歳 年ですかね!!!。




「バナナの木の株分け」

昨年の10月にWhitiangaに住んでいた、今はもう日本に帰られたyさんからミニバナナの木を株分けしてもらい自宅でバケツを鉢代わりにして育て、1月にミドルガーデンに移植しました。バナナにとっては夏の一番良い時期なのでそれからまたたく間にグングンと成長し2m程になり、そして脇芽も出てきました。植える時には直下と周りにコンポストを沢山いれて、その根周りに古タイヤ4本をさらに敷き込み日当たりの良い風が当たらないところを選択していましたので成長は早いはずです。
もちろん日本ではバナナを育てたことはなく(2003年にWhangareiワンガレイに住んでいた時1度育てたことがある) ネットで調べるとバナナは葉が25枚出ると花が咲き果実がなり、1回きりでおわり、次の新芽を育てるのだそうです。
うちのバナナも3月ごろから新芽が2本出ていましたので、このミドルガーデンの日当たりを考えるとバナナが順調に育ちそうですので、ロジャー爺さんに話してみると自分も育てたいというので、先日株分けして彼らのグリーンハウスの横の最適な場所に植え替えました。私のバナナは4月の終わり頃までは次から次へと葉が出ていたのですが、やはり寒くなったので、ストップして、それでも、現在の葉数は16、17枚近くになっています。おそらく、今年の初夏には実をつけ収穫できるのではと思っています。しかし、残念なことに私たちはこの地を8月10日頃立ち、日本に一時帰国しますので多分バナナの花とあの可愛い果実を見ることはできないでしょう。
しかし、このバナナの木は、私たちがここで生活した記念植樹として植えたものですから、子や孫がどんどん増えて、見事なバナナファームになることを祈念しています。




「世界で最も貧しい大統領」 - ウルグアイ - ムヒカ大統領の話

日本の私達の友人(うきは市に住んでいる陶芸家で自然食の推奨家)から素晴らしいメールが回覧されてきました。ウルグアイのムヒカ大統領のことです。私もいろいろニュースを見ていますがムヒカ大統領のニュースは初めてです。このような人が世界におられたとは、それに比べ日本は・・・・・。本当に今の日本のニュースを見ると怒りを通り過ぎ、悲しくなります。
ムヒカ大統領はけして貧しい訳ではありませんが、報酬の90%を寄付し国の平均収入の10万円くらいで夫人と二人で生活しています。財産は家とトラクターだけだと言います。専用機は持たないので国際会議などに行く場合は他国の大統領の専用機に乗せてもらうか、普通の旅客機を使う場合はエコノミークラスで行くということです。
その写真をみると、本当に可愛いおじさんという表現がピッタリです。
さまざまな有名な演説があるようですが、 特に、リオ会議の演説は素晴らしいものです。是非皆さんご覧になって友人などに回覧してあげて下さい。
ウルグアイ ムヒカ大統領」で検索するといろんな記事が出てきます。
日本も変わっていないように見えますが、注意深くみると様々なところから変化の兆しが現れてきているように思います。社会組織には法則があり、必ず変化するものです。そのような社会の法則の中で日本の「ムヒカ大統領」が必ず登場してくるのではないでしょうか。





「ドブロクと粕づけ」

もともと私はワインは好きでなく、多くを飲むとお腹の調子が悪くなる性質で以前にここのブドウでワイン作りをと書いたことがありますが、やはり最初は失敗するもので、うまくいきませんでした。
そこで、できるだけ体に、健康に良いものと考え(しかし、いろいろ理屈をつけても、アルコールは毒ですから……)陰陽の原理から最も中庸に近く栄養価も高いものと考え、ドブロクを作ろうと考えました。また、ドブロクを絞った後に残る酒粕は、これは様々な利用法があります。
麹と酵母があればいいわけですが、麹は日本では簡単に手に入るのですが、NZにも1箇所だけ日本人が麹を作っている所がありますので、味噌用のものですがこれを使い、酵母はブドウやリンゴから天然のものを採取すればいいのですが、培養してもその酵母の強さなどが最初は性質がわからないので失敗する可能性が高いので今回は失敗を避けて、とりあえず、市販しているパン用のイースト菌を使うことにしてスタートしました。
友人から頂いた日本の米6合を固めに炊き、生麹400グラム、沸騰させた水2.5リッター、ドライイースト菌約10gを発酵用のバケツに入れ、かき混ぜ、温度を25から30度に保ち、夏なら、まる2日、冬は3日で完成です。ブツブツまだ発酵していますが、そのままにすると発酵が進みすぎて酸っぱくなったり極端に言えば酢になります。これを濾したり絞ったりすれば、ドブロクと酒粕の完成です。発酵を止めたければ酵母菌は60度で10から15分加熱すれば死滅しますからそれで発酵が止まります。容器に入れて保存できます。発酵がしているものを瓶に入れると破裂したりしますので注意して下さい。
現在まで3回ほど作って飲んでいますが、思いの外上手く出来て、毎日グラス一杯を薬や健康食品の代わりと思い美味しく頂いています。
酒粕は皆さんご存知のように様々な利用法がありますが、今は手っ取り早く大根や人参、ハヤトウリなどを漬け込んだ粕漬けとして利用しています。日本の伝統文化の味ですね。イーストを使っていますので完全な有機食品とは言えませんが、皆さんどしどし挑戦されては如何ですか?
でも日本には税金を取るために酒税法を作っていましたね。でも、1%以下は大丈夫です。でも、結構みなさん作っています・・・・・・。
NZにはそんな法律はありません。スーパーマーケットに「ビール作り」のキットセットが売っていますよ。




「雪は降るの?」

冬に雪は降るのか?、冬になぜ緑が増えるのかという質問がありました。
NZの平地に雪はほとんど降りません。そしてここはNZでも暖かい北島です。平地に降りませんが北島のトンガリロという山には雪がつもりスキーもできます。もうひとつ、マウントエグモント これは、映画、ラスト サムライ で有名になった富士山そっくりの山です。南島はサザンアルプスが中央を走り冬山は積雪が多いと思います。南島ですから南極に近く勿論、北島より寒いです。ちなみに私は寒いのが嫌いですから、南の方にはあまり行きません。
雨の量は夏よりも冬の方が多く、夏は丘陵地や山は、水が不足するので牧草の葉が枯れて茶色になっているところをよく見かけます。冬は雨が多く、しかし、朝の気温は下がるものの、太陽が出ると一気に温度が上がり、冬でも22から23度くらいまで上がります。ですから、植物、樹木は成長が早く牧場がグリーンになるのです。今、家の前の陽だまりでは、ナスやトマトの花が咲き実を付けていますよ。 NZの気温を例えて、よく、1日の中に四季があると言われますが、その通りだと思います。
ちなみに、昨日は朝の気温が今年最低で、4度、今朝(18日)は7度でしたが、日中は20度を超えます。平地で0度以下になることはほとんどありません。