星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

自然分娩のお話会

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しばらくバタバタしていて、すっかり日にちがあいてしまいました(汗)


今朝は4時頃から窯焚きしました☆


今日からまたお天気は下り坂のようですが、新緑も綺麗だし最近は清々しいような気持ちのいい日が多いですね(*^□^*)


昨日は朝から日輪に幻日、さかさ虹と美しい光のショーのような日でした♪



書きたかった以前の記事が溜まってしまってるのですが、少しづつ追い付けたらと思います。


だいぶ前になりますが、5月10日に地域の草刈りがあり、午前中に草刈りに出た後、お友達と一緒に自然分娩のお話を聞きに日田へ行ってきました。

もう忘れちゃってる事もあるかも知れませんが、その時のお話を。


八女で染織や古武術をしている友人から「みかちゃんが興味ありそうだから!」とご案内を頂いたのは、日田にある彼女が体調ケアに行っている野口整体の先生主催の自然分娩のお話会でした。

自然分娩で有名な愛知県の吉村医院で助産師を務められた岡野眞規代(まきよ)さんの講演会という事で、興味津々で参加させて頂きました☆



産婦人科 吉村医院|いのちあたたまるお産・出産 愛知県岡崎市
http://www.ubushiro.jp/



こちらから5名で行ったのですが、会場で阿蘇方面のお友達2名とも合流♪

20名ほどの小さな会と言われてたのに知り合い率高〜い(笑)


最初に今回お話して頂く助産師さんの岡野さんに自己紹介していただいた後、スライドで吉村医院の様子と院内での妊婦さん達の様子を見せて頂きながらお話を伺いました。



普通のビルのような建物の裏に古い民家が移築されていて、そこではまるで本格的な田舎暮らしの様に妊婦さん達が薪を割りカマドでご飯を炊く様子が!

古いその民家の床や戸を雑巾がけしたり、山に登ったりして、仲間達といろんな話をし、助け合いながら出産の時まで、そうして体力をつけていました。


もう引退されているそうですが吉村先生というおじいちゃん先生は、出産は病気ではないのだからと規制はなし、どんなでもいい!あなたの好きなようにしなさい!と自由にさせるそうです。

だけど、ダラダラ パクパク ビクビク はダメだって(^O^)

粗食で食べ過ぎないようにし、出産の時まで妊婦さんは自主的に身体を動かしに、そして仲間達とお話をしにその古民家に来られていました☆


妊婦さん達へのインタビューでは、皆さん出産に不安を抱いてなくて、とっても楽しみにしているのが印象的でしたが、それは病院でお医者さん任せ他人任せで産むのではなく、先生や仲間達と助け合いながら「自分と赤ちゃんが産むんだ!」という意識の現れのようでした。


助産師さんが、吉村医院で体験された様々な出産についてもスライドを見せて頂きながらお話を伺えたのですが、ずっと食や生活にこだわり続けてこられた妊婦さんが出産に向き合った時に、なかなか生まれる状態に達せず陣痛促進剤を使うかどうするか…との判断をする時の様子などもお話下さいました。


食や暮らしにこだわってきた方が、こうあるべき!という自分のこだわりを捨て、陣痛促進剤を使う事を受け入れた時に、自然に陣痛が来て出産されたのだとか。


助産師さんも妊婦さん一人一人と向き合う中で、共に気付きを得、学び、意識が変化していかれたようでした。


過去や外見からの偏見や先入観を捨てて、今のそのままを受け入れてゆくことに関してもお話下さいましたし、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という障害を持ったお子さんだったとしても吉村先生は生む前に言われなかったとか。

西洋医学の世界で助産師をされていた感覚が吉村先生と一緒に働かれる事でも価値観が変わっていかれる様子がよく分かりました。


訴えられますよ!って言っても、先生はそれでも言わない!との信念を持って言われなかったとか。


生む前に告げられた場合、多くの方は生む前から不安や恐怖の想像でいっぱいになってしまい、生んでも現実が受け入れられずに出産を喜べずに赤ちゃんを抱けないケースが少なくないとか。


告げられないまま出産した場合は、不安がなくお腹の中にいる時の赤ちゃんとの繋がりを楽しみ喜べる心となり、どんな状態の子でも生きていることを喜べ、お母さんの家族も笑顔で抱けるのだという事でした。


一方、産婦人科で受診した結果、脳のない赤ちゃんだと分かってしまったお母さんのお話もありました。


この赤ちゃんは生きる事が出来ないので、堕胎するように言われるのですが、お母さんは自分の中で心臓が動いている限り止める事は出来ないと何とか生ませてもらえる産婦人科を探すのですが、どこに行ってもダメだと言われて、吉村先生の所にたどり着きます。


吉村先生は、生む決心をしたお母さんを素晴らしい!と言って吉村医院で生むことになり出産するのですが、脳のない赤ちゃんはお母さんのお腹から出ると自ら生きる事は出来ずに12時間で亡くなってしまいました。

それでも、お母さんも家族もみんながその赤ちゃんが生まれた事を喜び受け入れ、抱きしめられ、12時間の命でしたが、本当に幸せだったと思うと話されていました、



多くの方が真実を告げられた時に受け入れられずに不安や恐怖の想像でいっぱいになってしまい、今実際にお腹の中にいる赤ちゃんと向き合えなくなる中で、どんなに辛いことであれ真実を知った上で、なおそのままを受け入れて誠実に向き合ったお母さん。


きっとこの辛い現実をそのまま真正面から受け入れた事で、お母さんにとっても赤ちゃんや家族、そこに共にいた周りの全てにとっても、この事は大きな深い幸せに変わったのでしょうね。



私は自分は出産経験がないのに、なぜか出産に立ち合ったり、出産前後のママさんのケアに携わる事が多かったのですが、自宅出産のヘルプをした時に途中で破水したけれど生まれずに病院へ運んだ事があります。

破水後は感染症の恐れがあるという事で西洋医学のマニュアルだと破水から何時間までに産まないといけないと決められているようです。


でも、吉村先生は破水後3日間も待たれたりされていたとか!

普通、医師は何かあった時に失敗の責任がかかる事を恐れて保身のため、不安から、安全に安全にと、どんどん薬を出し、余計なことをたくさんします。


出産する方のお母さんも同じように失敗への不安や恐れから医師や他人に丸投げし、その責任を人のせいにしようとします。


吉村医院へ来られるお母さん達は、同じ「死ぬかもしれない」という現実に対して、不安や恐怖から薬を多用したり他人に丸投げするという方法ではなく、その現実を受け入れる覚悟、人の責任にせずに自分が自発的に取り組み自分が生むんだ!という決心をして命に対する信頼を深めているのです。


命のことを見て向き合っていると、全てが理にかなっていて理由がある事を知る。

だから、また命への信頼が深まり、信頼するから余計なことをどんどんしなくななる。

信頼してるから待っていられるのだと思いました。


シンプルにシンプルになるのですね!


人間の身体の70%は水分と言われていますが、赤ちゃんは90%の水分らしく、お母さんのオッパイが2、3日出ない分の余分もちゃんと持ってきているそうです。


オッパイを吸われる事によって産後の子宮は収縮するし、ちゃんと繋り全ては準備されていて神の計らいだと言われていました。


普通だと保育器に入れられる1850gの未熟児の赤ちゃんでも保育器に入れずにちゃんと育っているそうです。

不安からの保育器での隔離よりも、生まれてすぐの赤ちゃんとママとのふれあいの方がずっと大切だと。


そんな風に命への信頼の中で生まれてきた赤ちゃんは、みんな目がキラキラとっても綺麗でした☆


生む部屋は薄暗いので赤ちゃんはずっと目が見えていて、お母さんと一緒なら全然泣かないとか。

生まれてすぐの赤ちゃんの目の見える範囲は30cm。

ママに抱かれた時にちょうど顔が見える距離なんだそう(*^□^*)



本当に完璧に準備されているのですね!



この同じ出産ということについて、不安や恐怖から縛ってがんじがらめにするのか、よく感じとって信頼を深めてゆく事で安心するから自由に自然に余計なものを手放していくのか、その違いの中心にあるのは、やっぱり「どんな現実でも受け入れる覚悟」なのだなぁ〜と思いました。


出産に限らず、どんな事でも同じなのですね☆



とてもいい学びになりました。

これから出産する方々はもちろん、男性の方々にもぜひ聞いて感じてみて頂きたいなぁと思ったお話会でした。


ありがとうございました!