星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

おいで福岡プロジェクトに

hikarinowa11232011-08-22

20日、以前からお知らせさせて頂いていた『おいで福岡プロジェクト』に、ボランティアスタッフとして、りんちゃんと参加してきました。



19・20日の参加予定が、急遽20日のみに。


私達のお役目は、車を出して、皆さんをお乗せする事。


お天気によって、何処に行くかは、流動的に変化するとの事でした。


朝、りんちゃんと『おいで村』へ。そこは、浮羽でもかなり山の中で、土間があり、囲炉裏や竈のある様な古い古い民家でした。


そこには、もう滞在して10日以上経っている避難してきたママ達、子ども達、ボランティアスタッフが、ワイワイてきぱき動いてました。


何でも今日は、一旦片付けて別の場所に移動しないといけないとかで、忙しかった様です。

ママ達は、小さな子をおぶって、みんなで朝食の片付けやお昼ご飯のオニギリ等の準備、歩ける子ども達は、みんなで遊んでました。

自己紹介して、一緒に片付けとオニギリ作りをしながら、お話しました。



今回参加してたのは、5家族。ママ5名に子ども達9名。


福島はじめ、その近辺、そして関東のホットスポットから、子ども達を連れて避難してきた方々です。



雨が降ってたので、子ども達が室内で遊べる場所を…という事で、子育て支援センターへ。

手作りのオモチャのたくさんある体育館の様な場所で、みんなで走り回って、遊びました♪

そして、お寺の境内で持って行ったオニギリのお昼ご飯。


かなり大人数での移動なので、受け入れて頂ける場所を探すのも大変だろうなぁと思いました。


でも、地域の皆さんもすごく協力的で、農家の方々は、お米や採れたての野菜を持って来て下さり、果樹園の方々は、「皆さんで梨狩りをどうぞ〜♪」と言って下さり、温泉宿の方々は、「温泉をどうぞ!」、レストランの方々は「皆さんでご飯をどうぞ☆」、そしてカラーセラピーされる方が、みんなに絵を描いてもらって、その絵から内面にある感情をくみ取り、一人一人にカウンセリングしていく…という様なメンタルケアのボランティアや病院の先生による健康相談まで!

それぞれの立場で、自分たちの出来る事で協力しようという気持ちが溢れていて、とても温かい気持ちになりました。



お寺でも、境内で走り回って遊ぶ子ども達を、ニコニコ見守って下さって、オヤツなど、たくさん頂きました。



皆さん車がないので、なかなか自由に動く事が出来ないから…と、今回は、夕食まで、1〜2家族単位で、行きたい所へ行く自由行動♪

私も、まだ道に詳しくはないのですが、何処に行きたいのか、どんな事がしたいのか聞いて、ご案内しました。


道の駅でお買い物がしたいと…

福島や関東に帰ると身近なモノは買えないから、福岡にいる間に買って送りたい…そう言われて、調味料や乾物野菜など買われてました。

せつないなぁ…


連絡頂けたら、いつでも送るからね!



ゆっくりお話聞いてると、避難して来る様な方々は、やはり、かなり放射能についてご自身で情報を集めて子ども達を守りたいと動いてる方々で、福島や関東のホットスポットでも、周りの大半の方々は、数値の高い場所でマスクもせずに平気で日常生活を営んでいるとの事。


そして、保育園や幼稚園、学校などでも先生達は、政府の基準値以下だからと0.9msvある様な場所でもマスクをさせずに外の砂場で子ども達を遊ばせ、放射能を気にしてマスクをする事や避難する事、食材を選ぶ事にも、白い目で見られてしまう事もあったそうです。


ここでは子ども達を守れない!と決心して、ご主人を説得して、子供をおぶり、手をひいて、知らない土地に避難して来る事は、大変な勇気がいる事だったでしようね。


浮羽での滞在は、二週間。この後、どうするの?って聞くと、大半の方は、一度帰って、また、こうした受け入れ先を探して避難したいと…


受け入れ先から別の受け入れ先へ移動しながら、もう一ヶ月以上避難生活されてる方もいらっしゃいました。


移住は、考えてないの?って聞くと、やっぱりご主人の仕事の事や家の事、ご両親の事など、すぐには結論は出せない様でした。


そんな中、原発事故から10日程で、赤ちゃんを連れて家族揃って福岡へ移住を決めたご家族が、ボランティアとして、いらっしゃっていました。


つくづく、家族がみんなで一緒にいる事の大切さを感じる…と話されて。

すぐに判断し、仕事も辞めて、見知らぬ福岡へ家賃など免除の対策をしている所へ引越しされたそうです。

命が大切。命さえあれば、何とでもなるから…と。

先日、福岡へ避難してきている方々に、集まりをしよう☆と声をかけたらしいのですが、たくさんの方々が、すでに避難して来られていて驚かれたそうです。
次回は、100人入る会場を用意しないと!って話されてました。


お互いに知らないだけなのですね☆


あっという間に、待ち合わせの時刻に。


アチコチに行ってた車が、集まって来て、みんなで、夕食にご招待して下さった「ビネガーレストラン時季のくら」へ。



まずは、みんなで工場見学を。
昔ながらの丁寧な作り方で、時間をかけて、ゆっくり発酵させて酢を作ってらっしゃいました。


大きな木樽の中の様子も、見せて頂きました。


そして、いよいよレストランへ。


ゆったりとした広い敷地にホテルの様なオシャレな建物とインテリア。

お酢を使った見た目も美しいお料理が、たくさん並んでのバイキング形式でした。


皆さん、大喜びで、美味しい〜♪と声を上げながら、楽しそうに召し上がってらっしゃいました☆


帰りには、皆さん本当に幸せそうな笑顔で、楽しかった、美味しかった〜と喜んでました♪


楽しい幸せな気持ちは、免疫も上げて、元気にしてくれそうですよね!


そして、皆さんで浮羽の山の方にある『國武庵』というお宿に泊めて頂きに。

避難所の方へもお料理をしに来て下さったりされてらした方のお宿だそうです。

本当に、多くの方々の温かい心を感じた一日でした。


子供たちは、大半が、車の中で寝てしまいました。

『おいで福岡プロジェクト』も、あと数日。
みんな、安心して、ゆっくり心身共に休めます様に…


季節毎に受け入れしたいとスタッフの方々も話されてましたし、また、具体的に決まりましたら、お知らせさせて頂きますね☆


皆さま、ありがとうございました。