星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

心の込められた所

しばらく間が空いてしまいました。

今日は、朝5時から窯焚きしています。
只今、600度を超えたところ。


薪窯ではないので、低温の時間帯は、わりとゆっくり☆

ホットケーキを焼き、ペーパーが切れたのでネルドリップでコーヒーを淹れてカウンターで、のんびりしています♪


カウンターといえば、昨日の天気は、寒くて、まるで台風でも来たかの様に強風が吹き、汚れたものを一掃しているようでした。
雨やミゾレが降ったり、時々、眩しいくらいの日差しが射したり…の目まぐるしく変化するお天気でしたが、釉薬を掛けたり窯詰めしてる合間の休憩にカウンターでお茶をしてると、北側の山々が虹と重なり幻想的な景色になっていました。




さてさて、13日は、このブログに何度も登場して頂いている唐津靴屋さん『ハマヤ』の満智子さんのお誘いで、太宰府の塗装屋さん『りゅう』の樋口さんと3人で、湯布院の亀の井別荘で開催されている唐津の陶芸家・藤ノ木土平さんの作品展を見に行ってきました。


途中の高速のパーキングで拾って頂いて、満智子さんの車に乗せてもらって湯布院へ向かいました☆



出る時には小雨がパラついてましたが、湯布院に着く頃にはお日様も射してきて、明るい色彩に見事に紅葉した木々の中を歩いて展示会場へ向かう事が出来ました♪



亀の井別荘のホームページ/藤ノ木土平さんの個展
http://www.kamenoi-bessou.jp/pg122.html




藤ノ木土平さん、とても有名な作家さんなので、本などでお顔や作品は時々拝見はしていましたが、お会いするのは、初めて。



朝鮮唐津や斑唐津、皮鯨の作品や穴窯による窯変の釉の美しい作品…

作品の数自体は、そんなに多くはないのかもしれませんが、抹茶碗や茶入れなども多数あり、かなり見応えがありました。


穴窯と登り窯を使って焼かれているそうですが、年に7回ほど焼き、穴窯は10日以上焼かれるとの事で、器作りにかける想いに圧倒されます。



どの作品も見ていると、満月に雲が掛かっている様に見えたり、火山が噴火している様に見えたり…


釉薬の景色が、自然の風景を想い起こさせるのです。


作家さん自身が、自然へ意識が向いてらっしゃるのだろうなぁーと思いました。


最近、他の陶芸家さんの作品をゆっくり見に行く機会がなかったので、久しぶりにじっくり味わう事ができて、私のサボりがちな陶芸の仕事もやる気が出そうです(笑)



展示会場には、茶室もあって、奥様がお抹茶を点てて下さいました。


平日だというのに、たくさんのお客様が来られていて、しかもかなりの常連さんばかりの様子。


亀の井別荘へ泊まり掛けで、わざわざ来られる方々も多くいらっしゃるとか。



地元、唐津からも足を運ばれてらして、土平さんのお人柄と作品の魅力なのだなぁ〜と思いました。


満智子さんもそんな常連さんのお一人なので、親しくされてらっしゃる様で、ご一緒に…と、お昼のコース料理を私までご馳走になってしまいました!


亀の井別荘は、私達がいつも美蓄会議でお料理を教えて頂きお世話になっている旧大内邸の真木さんが、お料理を教えに行かれた場所だったので、板場さんにも興味津々で、厨房をじぃ〜っと見てしまいました(笑)



お昼をご一緒させて頂いた皆さん、お茶の先生方のようでしたが、お作法も何もチンプンカンプンな私…お作法を習ってると、ちょっとした動作が美しくなりますよ!と仰られていました。


なるほど…

自分自身の動きや周りの方々への気遣いなど、いろんな事を意識するようになりそうですね。



美味しいお料理を頂いた後は、3人でお散歩して、満智子さんオススメの『玉の湯』という旅館のティールームへ行きました。




由布院玉の湯/ティールーム・ニコル
http://www.tamanoyu.co.jp/publicspace/index.html#pub02



まるで雑木林の中にあるカフェの様にしっとりと落ち着いた素敵な場所でした☆

ちょうど満席で、外のテラス席しか空いてなかったのですが、席が空くまで、テラスでお茶をする事に。


ちょっと寒かったのですが、とっても気持ちが良くて、疲れも吹っ飛んでどんどん身体が緩んでくるのが、分かります。


なかなか席が空かなかったので、店員さんが、寒くないですか?と気遣って下さり膝掛けを持って来て下さいました。


そして、やっと席が空きました!と、店内に案内して下さろうとした時、ヒラヒラと風に舞って落ちてきた紅葉が私のコーヒーカップの中に♪


店員さん、新しいものをお持ちしますね!と、温かいコーヒーを、またまた店内に運んで来て下さったのです。


何という心遣い。



『亀の井別荘』も『玉の湯』も湯布院の中でも、高級な旅館です。


やはり、一流のところは、人もサービスも使われているモノも設えも違うのだなぁ〜と思いました。



きちんと気持ちが行き届いていて、お客様に気持ちよく過ごしていただこうという想いが溢れている。


ちゃんと見てくれていて、何かあればすぐに対応してくれます。



同じ湯布院でも、メインの通りは人がいっぱいで、ワイワイしてる感じでしたが、今回行った所も通った道も、しっとりと落ち着いていて静かで、気持ちのいい所ばかりでした。



本当にいい所にだけ行けば、後は行かなくてもいいって言われてましたが、ホントに…



同じ場所でも物事でも、自分が何処に意識の焦点を合わせて選ぶのかで、見え方も違ってくるのだろうなぁーと思いました。



そして、ちゃんと意識して気づいている事の大切さ。


私の生活レベルでは、高級旅館に泊まる事は出来ませんが、お茶をしたりランチをしたりする時には、こういう心の込められた場所を利用したい!と思いました。



行くところ行くところ、全てが、心地よく美しい場所ばかりで、久しぶりに3人でゆっくりいろんなお話をしながら、楽しく過ごす事が出来ました☆



誘って頂いて、本当に良かった♪



いつもの事ながら、してもらうばかりでしたが、皆さんに助けられてこうして、心地よくさせて頂けて、感謝感謝です。



本当にありがとうございました☆