バリアを解く☆ - 星のしずく暮らし

【お知らせ】

日々の制作状況やワークショップの予約状況は、カレンダーをご確認下さい！

オレンジの枠で予定を書き込まれている日は、申し訳ございませんが来訪の受付ができませんので、ご注意下さい。

陶芸体験＆ワークショップについての要項が書かれた記事

http://d.hatena.ne.jp/hikarinowa1123/20110711/1310342979

カレンダー

https://calendar.yahoo.co.jp/hoshinoshizuku_ukiha_0710

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

今回の大雪といい、近いうちに起こりそうと言われている金融崩壊といい、備蓄や生活の見直しをしないとなぁ〜と思うこの頃です。

22歳の時に田舎に移住してから20年。
出来るだけお金と関係のない循環できる暮らしは…と考えながら、少しづつ調えてきたつもりですが…う〜ん。

でも、ネパールの山奥でのお金の全く要らない暮らしを体感したので「人間は豊かな自然と信頼できる人との繋がりがあれば、生きていける！」とは、思っています☆

でも、お金ってものは「時間」の感覚をものすごく狂わせてしまうので、自然の中では種を蒔けば発芽して育ってゆく過程を経て食卓に上がるまで待たないといけなかったり、木を燃料にしようと思ったら木が育って切って割って１年以上干して乾かす過程を経て燃料として使えるのですが、お金は一足飛びに、その裏にある工程も時間もみんな短縮されて見えなく分からなくしてしまう。

過程が分かれば、数ヶ月先の食の為に種を蒔いたり、１年以上先の燃料の為に木を準備したりするのです。
そして、長いスパンで物事を見て、どうしていけばいいのか考えて行動してゆく。

自分を包んでいる自然と自分の暮らしを切り離して生きる事は考えられないから。

お金はその感覚を失ってしまいがちになる気がします。

私が食のワークショップを始めたのは、野菜やお米が育ってゆく過程や調味料や加工食品が出来る過程を知ったり、農の現場を知る事で、価値観が変わり、生き方や今選ぶ物事が変わってきたりするから。

そして、その上で考えると、どれだけの手間隙の上で出来ているのかが分かり、ちゃんと作ってあるものに対価を払えるようになる気がするのです。

いい経済の循環になるのではないかなぁ〜って。

前回のお料理ワークショップでは中華チマキと醤油麹で作るジャージャー麺などを作ったのですが、前日に無農薬農家をしている友人の所に野菜を分けて頂きに行ったり、時にはその現場に一緒に行き、暮らしぶりを見せて頂き、体感させて頂いたり…

今回、備蓄される方を農家さんにお連れして、畑の様子なども見させて頂きましたが、食料を自給しながら、薪でお風呂を焚き、コタツは豆炭を燃料にしてたり…という暮らしを体感してみると、全く違ってくるのですよね！

自分の頭の中の空想でしかなかったものが、実際に体感してみると、どうしたらいいのか現実のものとして分かってくる。

先日、長年の田舎暮らし仲間夫婦が泊まりに来てくれたのですが、自給自足をしていたその夫婦が、まだ畑を始める前、自然農をされている川口由一さんを訪ねたそうです。

草ボウボウの荒れ地を前にして、どうしたらいいのか全く分からず立ちすくんでいる時に、川口さんが鎌を一本手に持って、その中にスーッと入って行ったそうです。

そして、目の前の草を手で刈り始め、こうして刈っていけば畑になるんです…と、言われたそう。