星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

「仙人の郷」NZ 第4・5・6号

【お知らせ】

日々の制作状況やワークショップの予約状況は、カレンダーをご確認下さい!

オレンジの枠で予定を書き込まれている日は、申し訳ございませんが来訪の受付ができませんので、ご注意下さい。

陶芸体験&ワークショップについての要項が書かれた記事

http://d.hatena.ne.jp/hikarinowa1123/20110711/1310342979


カレンダー

https://calendar.yahoo.co.jp/hoshinoshizuku_ukiha_0710



************






NZ在住の東原さんの通信『仙人の郷』NZ、うちのパソコンの調子が悪くて、しばらくメールの送受信ができずに、転載できていませんでした。

最近、前津江村のKOZOさんが来て修理して下さったので、めでたく復帰!
転載できていなかった第4、5、6号をお届けします。


***********************************
仙人の郷」NZ 第4号 2013.12.18日

12月はクリスマス、正月と忙しい時期を迎えられれていると思います。こちらはクリスマスは盛大に祝いますが正月は普通の祭日とあまり変わりません。文化宗教の違いを改めて感じます。
そしてここは夏!!!です。日本で言えば6月ですが、学校は12月14日から夏休みが始まり、1月末までです。気温は最低15度前後、最高25度前後です。
日射はますます強くなっていますが、それでも家の中や日陰に入れば冷んやりして汗も引きます。
夏野菜たちは気温が上がってきたのでやっと元気になってきました。NZでは珍しがられる里芋、ごぼうもずいぶんと葉が大きくなり15日には間引きしたものを食べて見ましたが確かにゴボウで、味わって食べさせてもらいました。
花は春の花が終わり夏の花に変わるのでしょうが私は花のことはよく分かりません。後で訂正していることがあります。今も数種類の花は庭をきれいに飾っています。
昨日17日Auckland(オークランド)まで日帰りで行ってきました。日本総領事館で用事をすませ、和食ランチ(刺身弁当)を食べましたが味がイマイチ、量もイマイチなのに値段は17ドルとかなり値上がりしていました。NZ名物のフィッシュ&チップスも3ドルが5ドルに値上げされています。これは、消費税が数年前12.5から15%に上がったことに起因しているようです。しかし、最低賃金は、2000年頃の約7ドルから今は13ー14ドルになっています。日本と大違いですね。ですから、人々の生活ぶりはあまり変わってないように見えます。反対に私たち日本人で日本からのお金に頼る人は少し生活が苦しくなるわけです。

「12月14日、田植え」

9月29日から約2ヶ月半の間準備してきました。未開の土地を掘り上げ、土を入れ、耕し、水口を作り、排水路を作り、水を入れ(第一回目の代かき)、鳥や動物が入らないように柵と釣り糸を張り巡らし、2回目の代かきをし、そして仕上げに、水質のチェックをするため金魚を入れる作業をしてきました。苗は、10月26日から塩水洗をし準備を始め11月2日に種蒔きし箱苗の要領で育苗しましたが、温度、水管理が難しく、予備に自宅で育てたバケツ苗でなんとか間に合わせることができました。

田植え当日は飛び入りの家族や私たち2人を含めて日本人15人(子供4人)外国人14人(子供4人)の総勢29人の参加となり交代で12人が田植えをしました。日本人も手植えでの田植えは初めての人ばかりでしたが、30センチ間隔にきれいに植え付けができました。12歳の子供と参加した日本人の若いお母さんは農家の出だけど田植えは初めてで、田に苗が植わると日本の田んぼを思い出し感激していました。友人の子は最初に金魚を入れた時にいた子ですが金魚が大きくなっていないなら僕は田んぼに入らないと言っていたそうです。その子は最初に元気に苗を植えていました。なかなか賢い子供がいるものですね。
田んぼには1ヶ月前から水質と土壌のチェックのために自宅でペットとして預かっている金魚を6匹入れていましたが、元気に成長し3週間ほどで長さで2倍以上になっていました。それで私も興味津々で鯉やどじょうを入れる真似をして田植えの翌日長さを測定したの4匹の金魚を放流しました。また、アゾラ(チッソを固定し肥料になる)の種類の浮き草があるので近日中に入れる予定です。これもどうなるか楽しみです。

田んぼ作りから田植えまで、Re-use. Re-Pair(リユース)(リペア)の考えでここに現在あるものを工夫して利用することを徹底しました。この地はコメ作りに関してはゼロのところですから種籾と塩水選用の塩以外は全て手作り、再利用です。やれば出来るものですね。費用はわずか、塩を買った2ドル(180円)です。

「ヘビと原発

私はヘビと原発が大嫌い。その両方がここにはないのです。私にとってこれ以上の天国はありません。NZには本当にヘビがいないのですよ。その他ヘビのいない国は聞いたことがありません。ですから、2006年にNZから日本に帰った時ヘビに気をつけることを忘れて筑後川の土手に竹を取りに不用意な姿で行って、隣のお婆さんから、川にはマムシがウヨウヨいるから気をつけなさいと言われゾッとしたことを思い出します。
マムシの毒は怖いですが、原発の毒はもっと恐ろしい、放射能の毒は地球を滅ぼします。福島原発放射能は今も毎日原発の敷地から染み出し、太平洋から世界の海に垂れ流しになっています。安倍さんは世界中の人々にどう責任を取るのでしょうか。国家秘密法よりも原発廃棄、全面シェルターの設置、除染を急げ、でしょう。

「税と医療について」

今回は時間がないので簡単に書きますが、次号以降で少し調べて詳しく書きます。

消費税 2010年10月から15%(それまで12.5)
その代わり、所得税率が引き下げられた。
国民年金の掛け金はなく消費税から財源配分されている。(平均賃金の66%と法で規定)
その他事故、ケガの医療費(ACC)なども?ここから財源配分される。
所得税 累進課税
$ 14.000 以下 10.5 %
14.001〜 48.000 17.5
48.001〜 70.000 30.0
70.001以上 33.0
サラリーマンの平均年収は、約4万ドルと推定できます。(所得ではありません)
医療

日本のような法律で定める医療保険制度はなく、民間の医療保険への任意加入です。
病気やけがの時は最初にGP(General Proctitioner)一般開業医に行き、そこで対応できない場合は、紹介状を持って公立病院へいきます。公立病院は無料です。順番待ちで時間がかかる場合などは民間の病院があります。(この辺りは後日詳しく書きます。)


「訂正」
第2号で、コンフリーの花が大きくて綺麗、と書いていましたが、これは私がコンフリーの花とジキタリスの花を間違っていました。なぜかといえばジキタリスはまだ花が咲いていず葉だけ見てコンフリーと見間違えていました。しかも、ジキタリスは毒がありますので気をつけて下さいね。


追伸: 9月に入院中の千代子の母が永眠しましたので今年の年賀は失礼させていただきます。
今年もまた日本が世界が激しく流動した1年でした。どこに居ても、ますますしっかりしなければと思う今日この頃です。
2014年、皆様とご家族に幸多きことをこの地からお祈り申し上げます。



***********************************
仙人の郷」 NZ 第5号 2014年 1月18日



2014年 それぞれの思いを胸に新しい年のスタートを切られたことと思います。
お正月は日本の最大の祝日ですが、NZでは日本のように盛大でなく、1,2日が祝日で普通のお休みの日という感じです。

しかし、whitianga(フィティアンガ)はAuckland(オークランド)の避暑地のようになっており12月30日に買い物に行ってみると、様相が一変し、いつもほとんど人がいない広いビーチに人が一杯、街中も人、人、人です。4000人の街が1万人以上になっているようです。 そしてスーパーに行ってビックリ、いつもは2,3人待ちのレジが人が一杯で30分以上に待ちました。後で聞いてわかったのですが、それを地元の人は知っていて、人の少ない早朝か夜に買い物をするそうです。
しかし私たちは、街に出る買い物も2週間に1回で、この山里で静かに暮らしていると、日本の正月の雰囲気は全くありません。しかも、冷夏と言え、こちらは夏ですからね、日本人と会っても新年の挨拶を忘れそうです。
情報は、パソコンはないもののipadはありますので、逐次世界、日本のニュースは入ってきます。東京はまた選挙、近年3回で150億円も使う選挙。東京は黒字の都市でしょうが、国家財政は危機に瀕しているのでしょう? 昨年6月末で国の借金は1千兆円を超え、国民1人792万円にもなると言います。いつまで経っても国民不在の政治は変わらないようです。

「プラム酒作りに挑戦しています」

ラム酒に挑戦しています。フランスとイギリスに半年ほど旅行していたBB(私より少し年上の女性)が11月に帰って来ましたが、日本流に言えば大変ユニークな人で、且つワイルドな人です。こちらの人に言わせるとファニーだけどレディ、だそうです。BBの畑はミドルガーデンにいく途中にあり、畑で会うのですぐに友達になりました。BBの畑はそんなに広くないのですが、リンゴ、ナシ、プラムなど多くの果樹が植えてあります。早生のプラムは終わりましたが、次の大木のプラムが収穫期に入り、とても1、2軒で食べれる量ではないので、BBから必要なだけとっていいよと言われています。塾したものはどんどん落ちて来ますので、勿体無いなと思い、プラム酒を作ることを思いつきました。私は酒作りは得意です
。NZに移住前からビールとドブロクを作って友人とよく試飲会と称して飲んだものです。日本の酒税法では、アルコール度数1%以上が酒と規定されており、1パーセント以下なら問題ありません。 ビール作りは少し面倒なところもありますが酵母を使った発酵の基本の理解と、殺菌をきちんとすればそんなに難しくありません。私はオーストラリヤ製のキットセットを使って缶詰状になった「ビールのもと」を使って作っていましたが、その過程で砂糖の量を加減することで、アルコール度数は0から14%まで自由に変えられます。日本では1%未満のビールを作ればいいのです。しかし、時々どうしたことか砂糖の量を間違えるので、日本のビールよりコクがあり、度数の高い「自ビール」が出来上がります。
NZでは酒は自由に作れるようです。隣の畑のロジャー爺さんはリンゴ酒を200リッターほど熟成中と言っています。畑で会うと時々アルコールの匂いがします。愉快なジェントルマンです。パーティーや行事の時は自前のアップルワインやプラムワインが登場します。
そこで私もBBのプラムを使ってワイン創りに挑戦しています。タネを取り果実と皮を混ぜて、最初の発酵をスムーズにするために砂糖水を少しだけ入れて、プラムに自然についている、天然酵母だけの醗酵です。最初に仕込んだビンの醗酵がほぼ終わったようですので試飲してみましたが、私の長年の感覚で市販のワインとあまり変わらず、10%程度の度数はありそうです。完熟で無いプラムを使ったので少し酸味が強く、味の方はまだまだで今から熟成が必要です。
しかし、次のビンが早く醗酵しないと熟成する前になくなりそうです。醸造の器具はないので全てここにあるものを工夫して利用しています。
千代子はプラムでジュースとジャムを作っています。これは、今月24日から26日にかけて2003年に住んでいた友人の所に遊びに行く時のお土産の一つになります。



「田んぼ」は好調 でも冷夏!!!

田んぼは好調に見えます。添付ファイルにあるのが田植え1ヶ月後の稲です 。私は米作りのは素人に近いと言った方が正解ですので 断定できませんが、これまでは順調に見えます。1本植えは3から4本に分けつし 、3本植えは9本から15本に分けつしています。葉色も周りの草の緑と変わりません。
全くの無肥料無農薬ですからこれからどうなるか心配です。 先日kaiwaka(カイワカ)に住んでいるSさんと電話で話したところ、今年はやはり冷夏だと言います。SさんはNZでのコメ作りの先輩で大学の先生だったのですが、NZでの持続可能(サステーナブル、エコロジカル?)な生活の研究とシニアライフをエンジョイするために移住してきた人です。Sさんの話によると今年は気温が上がらず、数日前最低温度が12度だったと言います。一般的な話では、稲は幼穂、出穂の時期に15度以下になると障害が出ると聞きます。私のところは10センチ以上の深水管理をしてますので少しは違うかなと思いますが 、、、。それに、この品種は北海道での栽培用に作られた「ゆきひかり」だから、、、。
でも分かりません。今後の成長が気がかりです。
世界的な異常気象はここでも感じられます。このwhitianga(フィティアンガ)に10年ほど住んでいるMさんによると一昨年は冷夏だったと言いますからやはり異常です。


「バナナの木」を植える

10月の初め頃に田んぼ作りでサポートに来ていたUさんから「うちの庭のバナナ」です。と、頂いたミニバナナを食べてみるとWhangarei(ワンガレイ)にいた頃食べていたミニバナナと同じで大変美味しいものでした。そこで早速、Uさんにお願いして新芽を2本頂きました。そして、1本は20リッター入りのバケツに排水用の穴を開け、もう1本は肥料袋に入れて毎日水と自家製の液肥(およそ1週間毎)をやって大事に育てました。昨年の10月16日に頂いた40センチほどの苗がぐんぐん成長して、年末には1mを超えるほどに成長しました。そこで、1本を友人の家の一番日当たりの良いところに植えましたが、勢い良く成長しているようです。もう1本は、私達がここで生活した記念として(アニバーサリープラント)ミドルガーデに先日
植えました。これも今のところ順調です。
日本では、バナナの木は普通露地では育たないので馴染みが少ないのですが、ネットで調べると最低温度が5度をきらないようにすればよいようです。そして、実を収穫したら、茎は切り取り、 次の新芽を育てるのだそうです。ですから日本でも、ミニバナナを大きな鉢に入れて、日当たりの良い室内に置けば育てられそうですね。

「ブドウは豊作?」全く素人だからわかりませんが?

ブドウが家の入り口と横の斜面の畑、ミドルガーデンにあります。ミドルガーデンは最初花が咲き小さな実が沢山着いていましたが、大きくならず全部落ちてしまいました。同じところにあるロジャー爺さんのブドウも落ちてしまいました。しかし、家の入り口と斜面の畑のブドウはこんなに実が付いて大丈夫かと思うほど実っています。
こんなことなら全国でも有名なブドウの産地に居たのだからすこし勉強しとくのだったと後悔しています。少しは手入れをしなければせっかく実ったものがダメになるのではと思い、ネットで調べて玉の小さなものを除いた程度です。
ブドウは消毒をしないと実が出来ても落ちてしまうと聞いていましたが、この品種が何かわかりませんが無農薬無肥料のブドウです。今日は1月17日(日本では7月17日に相当)現在房の中にポツポツと色が着き、熟れかけたものが見えてきましたので食べてみると、ちょっとだけ、甘くなってきているようです。
ひょっとすると収穫できるかもしれません。しめしめ、うまく行くと、本物のワインが出来るかもしれません。

「医療」NZでの手術、入院

2003年3月だったと思いますがWhangarei(ワンガレイ)に住んでいた時です。突然右の目の上が痛くなり右目の焦点がモザイクがかかったようになり見えなくなってきたので入院となり、蓄膿症が原因ではないかとの疑いがあり、膿が右目の視神経を圧迫して見えなくなっている可能性があるので緊急の手術を行いましたが、結果は視神経の圧迫はなく原因不明で右目は失明しました。病名は球後視神経炎です。日本に帰って大学病院でも診察してもらい原因について尋ねましたが不明でした。(現在でも視神経炎は、発症の原因は不明ということです。)
視神経が死んでいるので現代の医学では直せないということでした。眼球そのものは問題ないので見た目はあまりわかりません。
ここの医療システムは、まず、GPに行って紹介状をもらって公立の病院に行って処置をしてもらうということですが、私の場合はGPから連絡してもらい公立病院の待ち順番はありましたが、なんとかその日のうちにみてもらい、その日は帰って、翌日はほとんど見えなくなったので、再度病院に行き、入院、MRIでの検査、その翌日には緊急の手術となったわけです。
費用についてですが、日本では治療にかかった費用、部屋代や食事などの費用があると思いますが、1週間ほどの入院だったのですが、付き添いに妻も付いていましたが、その食事費用も含めて、一切無料でした。


都知事選は脱原発原発推進グループの戦い??」・・・・小泉元首相曰く

選挙は人物と政策をよく見極めてと言いますが、今回の都知事選は細川護熙氏の後ろは小泉純一郎氏ですから推して知るべし。
小泉元首相は、脱原発を掲げていますがその中身は、「原発廃棄物の最終処分場がないから」が、彼の脱原発の唯一の理由です。とすると、最終処分場が出来れば原発容認となります。結局のところ現在稼動している原発は認めているものの、最終処分場がないからダメだと言っているに過ぎないと思います。
小泉劇場の今後の公演をよく観察しましょう。



***********************************
「仙人の郷」NZ 第6号 2014. 2. 18

はじめに
月日の経つのは早いというけれど、本当に早いですね。もう6ヶ月も経ちました。
今、日本列島は雪と寒さで大変な様子ですが、こちらは夏も終わりに近づき、家の周りやブッシュの中は蝉のなき声がいっぱいで、うるさいくらいです。ブッシュに入ると木の幹にセミが行列して止まっていて、ビックリして飛び立つとオシッコはかけられるやら顔にぶつかってくるやらで大変です。セミは地上に出て1週間ほどしか生きていないと聞きますが、調べてみると1ヶ月くらいは生きているそうです。でも地中には数年から十数年の間生きていますから、動物の寿命からすると長命の部類に入るそうです。今朝はまだ夜明け前の6時頃から蝉の声がだんだん高くなってきたのを千代子が聴いて、一体この家の周りだけでも何万匹いるんだろうと言います。しかし、これはどれだけいるのかとても計算できない
な、ということになりました。
このセミたちは1ヶ月ほどで次々と生殖し命をつなぎ、死んで行きますが、鳥や小動物のための豊富な餌になる事でしょう。そして残ったものは地表やセミそのものについている様々な菌によって分解され土に戻りそしてその土の中で幼虫として生活し、定まった期日に地表に出てくるのでしょう。何一つをとってもこの大自然の循環を感じる今日この頃です。

「NZは今年冷夏でした」
今朝(2月15日)午前8時で12度。私は薄手の長袖のジャンパーを着ています。ここから見える下のファームは太陽の光が当たって輝いているのですが、ここは9時半ごろにならないと陽がはいりません。平野部との比較をすれば50mから100mくらい平野より高く、2度前後違うようです。此処から300mほど離れたミドルガーデンには陽が当たっており、ここより暖かいはずです。前回の通信で書いたミニバナナの木が今は順調に育っていますが、冬の寒さがすこし心配です。自分なりに車のタイヤで周りを囲ったり、黒のビニールカバーをしているので強い風が当たらなければなんとかなるのではと思っていますが。・・・・・
野菜たちの成長もまあまあまです。ごぼうも里芋も育っています。ごぼうは大根みたいになるタイプです。2回ほど試験的に掘って食べて見ましたがまだ若いせいか香りが弱い気がします。今から大きく成長しますので楽しみです。里芋は最近は葉が大きく成長し出しましたが、日本のものと比較すると少し成長が遅いようです。今日は晴天で25度を超えると思っていましたが、超えませんでした。今夏の最高は、私の記憶では28度だったと思います。それも1日だけです。今夏はこれで終わりでしょう。蝉の大合唱もそろそろ終わりに近づくのでしょうか?先日は床下からコオロギの声が聞かれました。

自分なりの勝手な長期予報をすると、今年の夏が冷夏だと冬は暖冬になる公算が強いようです。実際に日本は昨年の夏は酷暑で今年の冬は極寒で今も続いています。社会現象も同じようなもので右にブレれば次には左に強くブレます。橋下大阪市長はその典型例、今回の選挙で終焉を迎えるのではないでしょうか? 振り子のように。 それで調和が取れるのだと。・・・・・調和し循環して行きます。

「田んぼ」
2月10日にYさんが今度永住しようとしている人を紹介したいということでNさんを連れてきました。Nさんはまだ若い女性ですが日本でも少なくなった家紋をデザインしているという人です。田んぼで説明をしていたら、あら「稲穂」が出ていると言われますのでよく見ると、3本植えの株で20本ほどに分けつした株の1本から10センチほどの「稲穂」が見えました。もう一株3本植えのものからも見つかりました。チョット早いのかな?今日現在(2/17)ですがポツポツと穂が見え始めてきました。3本植えの株の穂立ちが多く2本植えの株は見えません。どれくらいの期間で出穂するのかよく観察したことがないのでわかりませんが、私の予想では2月25日ごろから1週間くらいで出穂するのではと考えていましたが、少し早まるので
はとも思えます。
ここ数日最低気温の変動が大きく今日は18度ほどでした。頂いた種が出穂がバラバラになっていた種ですから初めから少し心配があり出穂が揃ってくれれば良いのですが。・・・・・
3月1日は「田ほめ」の行事をしたいと思っていますが稲穂の様子がどうなっているかわからないので少し心配です。
NZ.の3月1日は日本の9月1日に当たり福岡の私が生まれ育った筑後地方では季節の変わり目に当たるこの日に、たわわに実った稲穂をみて田を褒める行事をします。「田ほめ」と言って稲作農家の行事のひとつです。また、戦前までは、子供が元気で酷暑をくぐり抜けてきたお祝いの日でもあったと言います。

「仙人 うどん」開店

1月24日から27日にかけてWhangarei(ワンガレイ)とAucklandに友人のところを訪問してきました。Whangareiとその近くに6年半住んでいたので友人たちも多く、大歓迎を受け感激でした。Whangareiに2泊、Aucklandに1泊でしたが、どちらも歓迎していただき感謝です。特に、Whangareiでは、新年会を兼ねて集まろうということになったらしく、キーウイ(NZ人)とのカップル3組、日本人カップル3組の盛大な新年会となり、釣ってきたばかりの鯛、シマアジの新鮮な刺身などのほか、全く予想外の雑煮などを食べることができ感激でした。
私たちの正月は年末にStorm(あらし)が来て、家とミドルガーデンの水がストップし、その修理に31日までかかったので元旦は普通の日とまったく変わらない1日を過ごしました。もち米があればいいのですが、オーストラリア産米の普通の米しかないので餅を食べるのは諦めていました。みなさん大喜びで雑煮を食べていました。26日にオークランドの友人宅に移動し夕食の話の中で友人宅に新しいけど使ってない製麺機があるので持っいってとなり、また日本製なので変圧器もいるので一緒にもらってきました。
帰って早速うどん作りが始まりました。製麺機ですから粉から捏ねるように出来ているのですが、捏ねは手と足で捏ね、伸ばしとカットを機械でしますが、最初は機械で細くカットしたものをそのまま茹でていましたが、麺がちじれているので、考えて面倒ですが、竹を切ってきてそれにカットしたものを1本ずつさげて、そして少し手で引っ張り伸ばすとちじれが取れて綺麗になります。そして水加減も微妙に減して調整しました。
そして出来上がりを食べてみると、なんと、本物の手打ちうどんにも勝るとも劣らない素晴らしい麺ができました。それから、現在3日に2回はうどんが食卓に上がります。それに最近は天かすまで作って、野菜のかき揚げ、また、トマト、レタス、きゅうりなど、それに大根おろし入れておろしうどんも登場しています。大根は今ここになく友人宅のものです。F1種を種どりしたものですが綺麗にできています。
まさしく「仙人うどん」の誕生、開店です。

「鰹のタタキ」「カウアイ」の刺身
15日の夕刻突然車が入ってきました。ここの訪問者は概ねアポを取ってきますので誰だろうと思ったら隣のロジャー爺さんでした。手には大きなカウアイをぶら下げています。測ったら約60センチありました。目的は伊勢海老(こちらではロブスターと言わずクレイフィッシュという)をとりにボンベを持って潜ったのですが採れず魚を釣ってきたと言います。大きなカツオが1本と鯛が5.6匹(27センチ以下はリリース)釣れていました。カウアイはこちらの人はあまり食べないようです。鯵は釣り用の餌としか思っていません。カウアイはNZ独特の魚で似たものは日本にいない青魚です。他にも数匹釣ったそうですが、リリースしたそうです。この魚はヒットするとかなりファイトするようです。ウロコを取り頭を落とし内臓
を取るまでが私の仕事で3枚下ろしと刺身は千代子の仕事です。時期なのでしょうか、卵も入っていました。刺身で4分の1を食べましたが、鯵の脂ののったものより淡白で食べやすく、大満足でした。また、卵も養殖物はもちろん食べられませんが、近海魚も最近は食べない方が良いようですが、久しぶりの卵の煮付けは、昔食べた懐かしい味を思い出しました。単純に醤油と少しの砂糖(キザラ)で煮たものです。
16日にはロジャー夫妻をランチ(うどん)に招待していて、その時にまた昨日の鰹の切り身を頂きました、すこし手抜きになりましたが、ガスで炙りたたきにしたところ、そのうまいことと言ったらどう表現したら良いのかわかりません?長男の妻が鹿児島の鰹漁港で有名な枕崎市出身で、現在は冷凍技術が発達していて、零下数十度という温度で瞬間冷凍した鰹を息子嫁妻の実家から頂いたことがありますが、あの大きな鰹を瞬間冷凍するので味が落ちないそうです。半解凍程度で食べると本当に美味しいものです。スーパーの鰹のたたきとは全く味が違います。
ああ、あの味だったな、と思い出しました。
ひと月前にも大きなカウアイを2匹貰って大満足でしたが、まあ今は普通がベジタリアン食ですので魚はこれでちょうど良いな、という感じです。この1匹のカウアイは私たち夫婦だけでなく、猫のTui、ニワトリ、アヒル、そして大ウナギ(ジョディ)ファミリーで食べて、食べられない頭、骨、皮はミミズの餌や堆肥や液肥になります。捨てるものは何もありません。全てこの自然の中で循環します。