星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

『仙人の郷』 NZ第3号

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NZ在住の東原さんご夫妻から、『仙人の郷』NZ第3号が送られてきましたので、転載させて頂きます。





みなさんお元気ですか?

NZは最低気温が14度最高が23度といよいよ夏の季節に入ろうとしています。日本はニュースによると夏の酷暑から急転し極寒が予想されるようですね。
冬に向かう準備を怠りなくしたいものですね。

最近では、世界中で異常気象のオンパレードです。フィリピンを直撃した台風は凄まじいものでした。自らが想定されるものに対する準備を常に行うという心構えが必要ということを自然が教えていると思います。

『仙人の郷』NZ2号ではいい事ばかり報告したようですので、今回は困った事、問題点など報告したいと思います。



コンポストトイレ
街中では少なくなりましたが私が住んでいた久留米市の田舎ではまだ結構多くが汲み取り式の便所です。
ここのコンポストトイレは汲み取らずそのまま発酵させるやり方です。
トイレは玄関を出て小さな小道を木々の間を葉や小枝に触れないように体をくねらせながら歩いて約10mです。

玄関の前はシルバーファーンの森です。トイレは両脇と後ろは覆いがありますが前は無く、森です。
そしてここでは大便だけをして小便は別にバケツに用を足し薄めて木々に撒くように言われています。私たちはそうはしてませんが。
排泄後は近くの森の中から取ってきた腐葉土を上からパラパラ振り掛けるのです。これは私たちが畑のコンポストを作るのと同じです。そしてこのトイレは、坂の中段に作られていますので、醗酵した堆肥は下段から掻き出すと下の方に自然とずれて下りて来るようになっています。
水分が多いとうまく発酵せずに臭い匂いが強いですが、大便だけだとちょうどよい水分量になって匂いもほとんどないので虫やハエもあまり居ません。農業で堆肥を作った方はわかると思いますが、思い出してください、堆肥を作る時のあの水分量ですよ!

先日Whitianga(フィティアンガ)にある語学学校の子供達を中心に田んぼつくりを手伝いに来ましたが、その時にコンポストトイレの使い方を説明しました。皆、興味津々で2.3人の子供達はこれは面白いと携帯で写真を撮ってブログに載せようと言っていました。17歳の女の子曰く,友人の家でコンポストトイレを使ったことがあるが、匂いがしたり虫がいたので嫌だったがここは綺麗でいいわ! と言っていました。



電気
ここは電線は引かれてなく、約1枚半のソーラーパネルと不足する場合はガソリン発電機で発電します。パネルで発電したものをバッテリーに蓄電して使います。電気器具は洗濯機と炊飯器、キャンピングカー用冷蔵庫、コンピュータがありますが、天気が良くても一度に全部を使用できません。発電と蓄電状況を見ながら使います。大変です。器具の使用が一緒になる時は、なんとかストップ&スタートをやりながら、やりくりして使用しています。炊飯器は一時ストップは出来ませんが、他はなんとかなります。
電動工具も丸ノコ、カンナ、ドリル、インパクトドライバーがありますが、これらは発電機の電気で使用します。



西洋大うなぎのジョディ
インターネットで調べてみると最大で1.3mになるとありましたので、やはり間違いなく1mは超えていると思います。私が見たのは、多い時が4匹で一番小さいものが40から50センチくらいだったと思います。
それで、私の友人の家族の名前を勝手につけました。一番大きいものをジョディ、ターニャ、ジュニア、ジローです。4匹一緒にいるのを見たのは一回だけで普通は1匹か2匹です。ジョディが見れる時は川の土管の横の穴から顔を出しているのですが、時々いなくなります。多分餌を探しに行っているのでしょう。直径10cmを超え、長さも1mを超える大ウナギですが、大きな口の両上に丸くて少し白っぽいつぶらな目が付いています。その顔が最近はだんだん可愛くみえてきました。何故か不思議です。
以前にアヒルの卵をジョディにやった時のことですが夜行性で目はほとんど見えないようですが、物凄い勢いで飛びつき一口で粉々に噛み砕きました。いつもとは全く違う、野生の怖さをみせつけられました。
子供の指や腕など噛みちぎりそうです。それ以降ここに来る子供達にも良く注意をするよう言っています。



タマリロ
日本では馴染みのない果物?野菜?私は野菜、千代子は果物と意見が分かれています。キウイフルーツと同じくらいの大きさで薄いグリーンをしてますが塾してくると赤い色から黒っぽい赤色になり 、少し柔らかくなった頃が食べごろです。適度の酸味があり、インターネットではパッションフルーツとトマト、キウイフルーツの中間の味とありますが、馴染みのない味です。野菜とも果物とも区別のつかない味で、私はあまり好みませんが、このNZでは家庭の庭にもよく見かけますし、私の友人の子供はタマリロが大好きと言っています。ここの庭にも3本の木があり沢山 なっていたのでケーキに入れるとブルーベリーと色も味も間違うほどです。



ファンテイル(学名、ハイイロオウギビタキ)
2.3日前の事ですが、横の東斜面のガーデンの上の方で水を撒いていたら以前私がうろ覚えの名でパラダイスフィンチと呼んでいたのですが、体はメジロくらいで小さいのですが、7.8本ある尾羽が大変長くその尾羽を扇子のように広げ蝶のように私の周りを飛び回るのです。名前を調べたらファンテイルという名でファンとは扇風機のファンの意味で人の周りを飛び回る鳥でNZの全体の山間部に生息とあります。本当に人に触れるほど近くを飛び回ります。人の手から餌を食べたり、体にとまるということも聞きます。なぜ人の周りを飛ぶのかといえば、人に驚いて出て来た虫を食べるのだそうです。本当に可愛い鳥です。しばらく私の周りを飛び回っていました。
今庭には、ファンテイル、Tui(テュイ)、ヨーロッパウズラ、日本でよく見かけるものとして、スズメ、ツバメも来ていますよ。その他色々です。特に早朝は朝もやの中から鳥のコーラスが響いてきます。



太陽は北の空
当然ですが太陽は北の空を回ります。冬日本で縁側にいると太陽は左手から昇り右手に沈みます。ここでは、日本で言う縁側にいると、太陽は右手から昇り左手に沈みます。どうも、いつも、何かおかしいと感じるのです。やはり日本人、北半球の人間なんだなと再認識しています。
太陽は南の空にあるものという感覚が体に染み付いているのでしょう。



NZ非核法
NZの非核法は1950年代以降の米、英、仏による南太平洋の核実験反対運動から始まりました。非核法をNZ国会に上程した、当時のロンギ首相は彼が学生だった1962年米国の核実験でAuckland(オークランド)の空が真っ赤になり、不吉な核のオーロラが現れ、この世の終わりかと思われた。それ以来、反核はNZ国民の悲願になったと述べています。この運動の主体はそれまでの平和運動と異なり、NZ社会の隅々まで浸透しているキリスト教会の主力の女性たちが中心となって、国会議員たちを花束とキスと抱擁で取り囲む国民的な反核運動となり、今日まで、保守の国民党政権時代となっても、非核法は廃止されることなく続いています。