星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

「仙人の郷」NZ第10号

【お知らせ】

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陶芸体験&ワークショップについての要項が書かれた記事

http://d.hatena.ne.jp/hikarinowa1123/20110711/1310342979


カレンダー

https://calendar.yahoo.co.jp/hoshinoshizuku_ukiha_0710



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NZ在住の東原さんより通信が届きましたので、転載します。


写真は、私が勝手に載せたうちのナスオです(笑)



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NZに来て5回目の大きな低気圧(ストーム)がやっと去り、先日からしばらくぶりの晴天、天気予報によるとあまり当てにならないがしばらくは雨の降らない天気の日が続くという。

この家の周りは今回結構雨が降ったが、山間になっていて西からの風が当たるだけでそんなに強く感じることは少なく、今回もそうでした。
しかし、地元の新聞によると、Whitianga(フィテイアンガ)のビーチの側の家の屋根が飛ばされておばあさんがあと方づけをしている写真が載っていました。

そのビーチから続く小高い丘の上に友人の日本人家族が住んでいるので電話をしてみると、そこは丘の上で遮蔽物が少なく海からの風が直接当たりとても怖い思いをしたと言っていました。whitiangaの街全体ではありませんが、2日間ほど停電したようで、大変困ったとのことでした。近所の人に聞いたところ、20年ほどこの地に住んでいるが、今迄で一番ひどかったそうです。ということは、低気圧(ストーム)でなく、大きなサイクロンだったようです。
新聞を確認してみるとやはりそうでした。私のところの被害は山から取水している自宅の水源が、ゴミが詰まって出なくなっただけで、簡単に掃除をしただけで解決しました。

電気についても、ソーラー発電ですから問題なく、屋根にパネルがしっかり付いています。こんな時は電気会社に頼らない生活ですから便利ですね。電気会社の電気は自分の所は問題なくても他が故障すれば通じないのですから。そして、いざという時は、ホンダのガソリン発電機があります。
この発電機は、ここに来て10ヶ月になりますが、まだ5.6回しか使っていません。お天道様の具合を見て、洗濯機を回したり、炊飯器のスイッチを入れればいいのです。


このNZは冬が雨季と言いますが本当に最近はよく雨が降ります。ここの生活ももう後2ヶ月を切りましたので、野菜などの植え付けもレタスなどのすぐ収穫できるものに限られていて、農作業も少なくなり家の中にいる時間が多い日々になっています。

それでここ1週間くらいは、次の生活のことを考えて、移動式で軽量な鶏小屋を竹でどうやって作るか考えています。

金属を使わずに!

パーマカルチャーで出てくるチキントラクターのミニ版です。
竹はミドルガーデンに行く途中のBBの畑の入り口に植わっています。この竹は日本のものとは少し違い肉厚で枝葉も短く、大きな違いは根が横に広がらないので、日本で問題になっているようなことはありません。この竹を使って釘なしで移動式の鶏小屋をどう作るか考えています。




「460ドル」NZの歯医者は高かった! でも治くなって良かった!! オドロキ・・・治療の日から噛めた!!!


3週間前右の奥歯の近くが急に痛みだしたので、持っていた抗生物質を飲み痛みが治まりましたが、滑って肩を打ったのと、お腹の調子もあまり良くなかったのでGPに行き肩とお腹の診療とを受け、ついでに歯痛のことを話したら、私が使用した抗生物質で良いと言って同じものを処方してくれました。(歯でも鎮痛剤、抗生物質などの処置はGPでもするようです。)


歯は3ヶ月ほど前に左側の詰め物が取れたので右側で噛んでいたのですが、右側も処置をしていたところなので、少し浮き上がっていて噛むと少し痛かったのですが、そのまま噛むと痛みが分からなくなるので噛んでいました。そこが突然痛み出したのです。
薬でなんとか痛みは収まったものの右側は時々ツンと痛みが来るし、左側は穴が空いたままで噛めないし、このままあと2ヶ月持つだろうかという不安でした。
しかし、病気やケガは公立病院での診療は無料ですが(GPは有料)、歯医者は日本にあるような公共の保険制度もなく、日本で言う自由診療全額自己負担です。

最近のことですが、友人の夫(NZ人)はカンボジアに旅行に行って、ついでに,歯の治療をして帰って来ました。歯医者が安いからだと彼は言います。
そんな中で千代子が日本人のスタッフがいる歯医者がオークランドにあると言いますので、電話をしてみると、応急処置として、左の穴をとりあえず埋める、右側は痛む歯に穴を開け痛み止めを注射する。
この2本の処置で約600ドルとのことでした。600ドルは現在の為替レートで54,000円になります。

これは高い!! しかも悪い歯のチェックをしてその内容ではもっと高くなることもあるのではということも考えてみましたが、しかし、ほって置いて大変なことになったということも聞くし、思い切ってオークランドの歯医者に行くことにしました。


オークランドへは1日掛かりの仕事です。
11時からのアポに早朝7時30分に出発し、10時30分に到着し受付に行くと、いかにも、イギリスのレディーいうような方がにこやかに挨拶され、受付をしてくれました。待合所のアンティーク調椅子に座ると、受付の夫人がお茶を飲みますかと気ずかってくれます。
私は治療がありますので、でも、せっかくですから、千代子は頂きました。


11時から治療が始まりました。
日本人歯科助手のSさんが付いてくれての治療です。

最初にレントゲンを撮って状態を見ながら説明があり、全体的に歯周病が進んでいる。左の詰め物をしていた穴は残っている残物をきれいに取って応急的なものでなく通常の処置をしたがよい。応急処置で200ドルだけど290ドルかかる。
右側は歯周病がかなり進んだところで噛んだから痛みが来ている。歯周ポケットの深さが6ミリもあるところがあるので、きれいに歯石を取れば良い。

これが80ドル。レントゲン20ドル。治療前後の写真20ドル。初診料50ドル。合計460ドル。しかし初回で、日本語ガイドブックの紹介を見てきたので50ドル値引きで、差し引き410ドルになるがこれで良いかとの話になり、私は600ドル程度にはなるのではないかと思っていたので、それでお願いして、治療が始まりました。

この治療は今日1日1回だけで終わりです。
終了したのは午後1時過ぎていたと思います。簡単に言えば右側は歯石を削り、左側は詰め物の後の残物をきれいに削り取り新しく詰めますが、日本のように型を取って改めて1週間後に、ではなく、穴にクリーム色(歯と同じ色)の物質を少しずつ塗り足して埋めていき、最後に噛み合わせの調整をして終わりです。

1回のトイレ休憩と1回のうがいを挟んだだけで、2時間半ほど、日本ではこんなに長くやりませんよね。チョット疲れましたが、これでもう普通に食事して良いと言います。

治療が終わって日本人歯科助手のSさんが小さな声で言いました。「東原さん歯を大事にしてくださいね、神経を取るような治療になると2、000ドルくらいかかりますよ!!!。」 ・・・とんでもない・・・ それなら飛行機代は1,500ドルもあればいいから日本に帰った方が良いと。


早速帰りに昼食に「すし」(韓国人経営の巻すし)を食べましたがちゃんと噛めました。( 前回食べた時は美味かったのですが、今回のは、ご飯が美味しく出来ておらずチョット残念でした。やはり日本人が作ったものでないとダメですね。)

日本なら多分4.5回、1ヶ月以上かかるのでしょうか? オドロキでした!!

今回歯が悪くなるとは全く考えにありませんでした。歯磨きにしても自分なりには工夫をして自然塩で歯磨きしたり、ベーキングソーダを使ったりなるべく自然に近く身体に害が少ないものを選択してきたつもりですが、結果的には歯周病が進んでいました。とりあえずは、歯医者から勧められたものと、千代子が使っているものを試しながら考えています。

「GP」general practitioner ----- ホームドクター

NZの医療システムは、最初は、病気、ケガの場合、GPと呼ばれている民間の一般開業医・ホームドクターで診察、処置を受け、更に診察、治療が必要とGPが判断すれば、公立の病院、専門病院を紹介してもらうシステムです。その場合、公立病院の医療費は無料です。
GPは有料で、私の場合、39ドル(65歳以上は37ドル)、薬は処方箋をGPから受け取り薬局で買います。抗生物質10日分5ドル。消炎鎮痛剤40錠5ドルでした。