25日は、大分市内のTOSハウジングメッセで毎月第4日曜日に開催されているアメッツおおいたに参加してきました。
『気軽に発酵食―お漬物―』というワークショップです。
自宅でワークショップはしているものの、知らない方ばかりの中で野外でワークショップするのは、はじめて。
ここ数日は、調べものや資料、レシピ作り、材料の手配、持って行く調理道具等の準備などなど…
毎日、夜中まで準備してました。
浮羽から大分市内の会場まで、どれくらい時間がかかるのか分からなかったので、5時起きで、余裕を持って高速で向かいましたが…案外近くて、1時間30分で着いちゃった(笑)
おまけに着いてみたら、アレッ!よく知ってる場所(笑)
すぐ近くにあるフェリー乗り場に以前は、毎年数回来ていて、そのすぐ近くでした☆
でも、お陰で昇る朝日に照らされた美しい由布岳やキラキラの海を見ながら、ドライブ出来ました。
着いてみたら天草から3時に出発して来られたという農家さん達や大分の農家さん達も着かれていました。
天草から九州横断して、日帰り…スゴすぎます!
当日は、久しぶりに冷えた日で、阿蘇や飯田高原等は、雪だったとか!
出店される方々も少しづつ集まって来られて、みんなで外にテントを張り、出店準備をしました。
まず、驚いたのは各自の車からの荷物出しから、テント張り、テーブルセッティング等々、皆さんで一緒に考えながらして下さる事☆
この、みんなの事を気遣いながら、助け合おうとする雰囲気は終日ずっと感じました。
皆さん仲良しだし♪
マルシェは10時スタートでしたが、ワークショップは11時から。
寒空の中、ポツポツお客様も来られ、予約していた…と言って来られました。
ほとんどの方はテレビのCMで見られたとか?!
うちには、テレビがないので、どんな風にCMが流れてたのか知りませんが、18日頃から流れていたそうです。
人数は、少人数でしたが、何とか11時にスタートでき、無事に『塩麹』『即席味噌漬け』を作る事が出来ました。
まずは、発酵について、麹について、日本の食文化についてお話し、調味料のお話、フェアトレードのお話をしながら、実際に『塩麹』を作りました。
その後、出店されている無農薬野菜の農家さんの所へ行き、味噌漬けに漬ける為の野菜達を育て方等のお話を伺いながら買って来て頂きました。
ご自分で選んだお野菜を味噌床に仕込んでいきます。
味噌床は、温泉の地獄蒸しで去年仕込んだ合わせ味噌を使って、フェアトレードのフィリピンのマスコバド糖や味醂を使って、自分好みの味に仕上げて頂きました。
基準になる味噌床は作って行き、一晩漬けた味噌漬けを試食しながら、それよりも辛くしたい、甘くしたい…等、自分好みに調整して頂きます。
発酵モノを扱う時にいつも重点をおいてお話しているのは『いきもの』であるということ。
発酵はどんどん進み、味は変化してゆき、別のものになります。
そんな中に決めごとをする事は、ナンセンスな話だなぁ〜と私は思うのです。
レシピを決めて、砂糖○○gって決めても、塩がこなれて旨味がまして自然な甘味が出たら砂糖は要らないかも知れません。
だから、自分の感覚を信じて、自分自身がそのものをしっかり味わって、その都度決めてゆくこと。
レシピよりも自分の舌で味わい、香りを感じ、触感を感じとり…そうして目に見えない微生物達と対話してゆく事。
その『いのち』とのやりとりが、発酵モノの何よりの楽しさだと思うから。
資料にも書いてお渡ししましたが、人間が出来る事は、微生物達がイキイキと幸せに生きていける環境を作る事だけだと思うのです。
環境さえ整えれば、勝手にどんどん美味しくなってくれます♪
そして、その変化、熟成してゆくのを、ゆっくりのんびり待っていること(笑)
こちらの都合に合わせて急ごうとすると、余計なことをしなくちゃいけなくなりますよね。
この自然の命の営みに任せてゆくことって、自然農と同じだなぁ〜人間の身体と同じだなぁ〜と思います。
そんな発酵モノの楽しさが、伝わってるといいなぁ〜
堅苦しく考えないで、○○しなくちゃと思わずに、気軽に五感を使って、聞いてみたらいいのですよね☆
なかなか、出店中に他のお店にゆっくり行く暇がなかったのですが、無農薬野菜や自家製酵母パン、無農薬イチゴやお菓子等ゲット出来ました♪
どれも高品質のこだわって作られたものばかりで、美味しかった〜♪
生産者さん達と対面式でお話伺いながら購入出来るのがいいですよね。
出店者さんともお客様とも素敵な方々との新しい出会いが、たくさんありました。
それも、皆さんスムーズに話が通じる方々が多くて、嬉しくなりました☆
終わった後は、出店者さん達が集まって会議となったのですが、私まで参加させて頂き、感想や意見を伝えたり、聞いたり出来る機会になりました。
もともと、何故アメッツを始めたのか…というお話にもなり、
こだわったモノ作りをしている方々は、なかなか理解してもらえなかったり、売る場所がなかったりするだろうし、こだわりの生産者さん達等でのバザールをする事で、消費者と繋がり、こだわりを伝える場にもなり、たくさんの方々がそんなあり方を知ってくれて、カッコイイと思ってくれる事で、新規就農者も増え、日本の自給率アップに繋がるのでは!という想いから始まったそうです。
あくまで、売る場というよりも、伝える場、発信する場にしたいとのこと。
これからは、出店者さん達が毎月交代でワークショップをして自分のこだわりの作物の育て方や、様々な事をお客様に伝えてゆこう…という熱い会議でした。
そのワークショップの一回目のテストの様なもので、日頃ワークショップをしている私に声がかかったようです(笑)
みんなで気持ちを一つにしながらも、出店者さん達それぞれの個性がイキイキと活かせて、発揮できる、ますます素敵なバザールになってゆくといいですね☆
出店者さんも募集中の様ですので、ご興味ある生産者さんは、お問い合わせ下さいね。
寒い寒い一日でしたが、熱い想いに触れた一日でもありました。
発酵のお話を皆さんと出来て、いろんな方々とお知り合いになれて、楽しかったぁ〜♪