暑い日が続いてますが、皆様お変わりないでしょうか？
８月に入って、やたらと忙しくて、ず〜っとお客様続きで、ブログを書く暇がなかった(汗)
先日、器の仕事の参考にコーディネーターさんのお宅に食器を見せて頂きに行った時「明日、佐賀まで映画を観に行こうと思ってるんだけど、行く？」と、見せて頂いたパンフレット。
ひとつは『よみがえりのレシピ』
その地域で昔から育てられてきた在来種の野菜が、流通に乗せやすい様に品種改良された野菜におされて、栽培して種を伝えてゆく方が居なくなってしまっているのを、復活させ、素材を活かした新しい料理法で、今に伝えてゆこうと試みている方々のドキュメンタリー映画。
映画『よみがえりのレシピ』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=X1j_Qbad8PY
もうひとつは
『天のしずく』
辰巳芳子『いのちのスープ』
この映画の事は、知っていて、いつか観たいなぁ〜と思っていた映画でした。
詳しい映画についての内容は、アドレスから入って見てみて下さい。
別に２本だてではないのですが、同じ映画館であるし、２つとも良さそうだからと、観に行ってきました☆
佐賀まで高速で１時間半ほど。
アレコレお喋りしながら、着いた映画館は、古びたビルの３階。
おっきな映画館の半分くらいの席数かな。
カフェも併設してあって、映画を見ながら、食べたり飲んだり出来るように、ソファーやテーブルまであって、ゆったりと鑑賞出来そうな雰囲気です。
人ゴミが苦手なので、街にはほとんど行かないし、映画館も１０年は行ってないのだけど、心配いらなかった…
私達以外誰も居なくて、貸し切りでした！！！！
大スクリーンで超贅沢でした(笑)
一本目の『よみがえりのレシピ』の後、夜の『天のしずく』まで、数時間あったので、コーディネーターさんの友人のアロマセラピストさんのお店『シャンティ』へ。
いろんなエッセンシャルオイルをたくさん嗅がせて頂き、精油のお話を聞けました。
グランディングという、気分を落ち着かせるブレンドになっているオイルをゲットしました♪
スプルース、ローズウッド、フランキンセンス、ブルータンジーがココナッツオイルをベースにブレンドされている様です。
心の平安と精神のバランスを高める魅力的な香りだそうなのですが、嗅がせて頂いて、すぐに気に入ってしまいました♪
そして『天のしずく』。
こちらも最終日だったのに１０人は居ないくらいで、とってもいい空間でした☆
その土地の風土に合った在来種の野菜。
それぞれの家庭で野菜を育て、種を自家採取し繋げてきた命。
全国どこででも同じ品種の遺伝子組み換えされて、次の世代に種を残せなくしてあるＦ１の種は、自家採取が出来ないので、ず〜っと種を買い続けなくてはいけません。
在来種は、それと対極にあるのかもしれません。
自家採取された種を頂く事も多いのですが、うちの草だらけの自然農の畑でも、元気にスクスク育ち、生命力が全く違います！
そして、その野菜の種を自家採取し、毎年続けてゆくと、だんだんとうちの気候風土に合った姿へと変化してゆくのです☆
種は、生きている命。
全てがその中に込められている大切なエッセンス。
そして「命のスープ」
辰巳さんのお父様が病気で動けなくなった時にお母様と一緒にスープを作り続けた事が全国に広がったそうです。
動けないお父様が、ちゃんと季節を感じられる様に、その季節季節のものを丁寧にスープに込めて。
野菜を炒める時のヘラ使いに、自分が子供の頃にいろんな方々に身体を洗ってもらった事を思い出すそうです。
お母様の洗い方が心地よかったそうで、それと同じように野菜達が心地よく感じられる様に、リズムよくヘラを使うとか。
私が一番印象に残ったのは、婚約者の方が戦争に行く事になり、お父様が、結婚は戦争から戻ってからに延期してほしいと先方に言いに行かれたそうなのですが、その時にその彼が涙を見せたという事を辰巳さんは聞いてしまい、聞かなかったら、お父様の言う通りにしていただろうけれど、これから死んでしまうかも知れない人を悲しませる事は出来ないと、結婚されたそうです。
そして数週間の結婚生活の後、彼は戦死してしまいます。
それから数十年経って、彼の戦死したフィリピンへ行ったそうなのですが、その時になんと祈ればいいのだろう…と、ずっと思ってたそうです。
これで良かったのだろうか…と。
そして、フィリピンで美しい夕日を見て、『私は幸せでした』と祈れたと。
野菜達への接し方も、丁寧なお料理の仕方も、人への接し方も、全てのベースに愛を感じる映画でした。
１番大切な愛というエッセンス。
大切な大切なエッセンスの一日でした☆
ありがとう！
