太宰府の塗装屋さん『りゅう』の樋口さん宅に泊めて頂いている間に、アニマルビーンズの純子ちゃんからメールがきました。
今、太宰府なの…と返信したら、今日は那珂川の工房に行くので、見学に来ませんか?とお誘い頂きました☆
ちょうど樋口さんはヨガの時間だったので、その間に工房へ伺う事に♪
樋口さん宅から20分ほどの場所に大きな倉庫の様な工房はありました。
作業中の大きなプラスチックの車が4台。
造形師の旦那様は、遊園地や公園などにある子ども達が乗って遊ぶ遊具なども作られています。
粘土などで母体を作り、それを型どり、プラスチックを流し込んで作ります。
私も大学が彫刻出身で、塑像専攻でしたので、ほぼ同じ事をしていました。
まるで、大学の教室のような雰囲気で、懐かしくて、アレコレ置いてあるものを見て回ってしまいました♪
型どりしたモノのちょっとしたピンホールでさえ、パテで埋めてペーパーをかけて仕上げる丁寧さにビックリ!
様々なモノを作られていたのですが、その造形力も素晴らしく、さすがプロの職人という感じでした☆
佐世保のたびら平戸口近くにある4メートルほどのカブトムシも旦那様が作られたとか!
この方は、きっと何でも作れるだろうなぁ〜と思いました。
そして、アニマルビーンズを作る工程も見せて頂きました!
造形師ならではの、しっかりした型を作り、その型に濡らした秋月和紙を7枚ほど貼り重ねてゆきます。
型を合わせてボルトで締め、開けてある穴から水分を絞り出して、乾燥させ、型から外し、樹脂を染み込ませてゆくそうです。
本体、耳や鼻、それぞれのパーツも同じ様に和紙で作っていました。
そして、凸凹を無くす為にペーパーで研磨し赤ちゃんが噛んでも舐めても安心な塗料を吹き付けてゆくそうです。
シマウマ等の細かい模様も車などに使うカッテングシートを切り、一つ一つピンセットで貼ってゆくとか…
気の遠くなるような作業。
私も星座のアロマの天の川の細工を皆さんから「こんな事よくやるわぁー」って言われますが、私もこの工程をみて「よくやるわぁー」と思いました(笑)
あまりに完成度が高すぎて、これだけの大変な手仕事をしていながら、全くそれが見えず、プラスチックに見えてしまうのです。
作品作りの工程の話、表現する事についての話、姿形の奥にある本質的なものの話…
旦那様とは初めてお会いしたのですが、何日も工房に泊まり込んでの忙しいお仕事の最中だったのに、様々な作品作りの話に夢中になってしまい、あっという間に数時間も経ってしまっていました。
すっかりお仕事の邪魔をしてしまい、すみません(汗)
しっかりとした造形力をもってなされる仕事ですが、その姿形の奥底に込められた本質的な部分だけが、人の心に届き伝わってゆくのだというお話も、すんなり出来て、嬉しかったです♪
同じ誕生日の方、どんな方だろう…と思いましたが、笑ってしまうくらい同じ様な事をしてて、面白かった(笑)
お仕事落ち着いたら、ゆっくり飲みながらお話してみたいなぁと思いました。
姿形の奥底にあるもの…