星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

「仙人の郷」NZより第1号 2013.9.18

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いつもお世話になっていた久留米で有機農業をされていた『ウイング オブ グリーン』の東原さんご夫妻が、今年の8月にニュージーランド(以下NZ)に移住されました。

毎月1回、『仙人の郷』NZよりという通信を送って下さる事になりましたので、ブログでその都度、ご紹介させて頂きたいと思います。

周りにほとんど民家もなく、電気はソーラーパネル1枚、暖房は薪スト−ブで、ストーブを焚くとお湯が沸いてお風呂にも入れる仕組になっていたり、トイレはコンポストトイレだったり、エネルギーも食もその場所で賄えるライフスタイルになっているようです。

日本での暮らしでも、参考になる事もたくさんありそうですね!

スカイプでお話して、家の中の様子や庭の様子も見せて頂きましたが、豊かな自然に囲まれて安心してゆったりと暮らされているようでした。

送って頂いた写真が載せれなくて残念ですが、そのうちパソコンが得意な方が来られたら、載せ方を伺って載せますね(笑)

では、まずは第1号をどうぞ☆

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早いもので9月18日で1ヶ月です。今後概ね1ヶ月をめどに報告を出す予定です。
今回は、とりあえず概要の報告をして、具体的な内容は、それぞれ詳しく報告していきます。

NZは日本の北海道を除いた程の面積で、現在の人口は約430万人(福岡県の人口は507万人) 。日本と赤道を挟みほとんど同緯度にあります。時差は今月29日までは3時間、以降来年の4月6日までが4時間です。(冬時間、夏時間です) 日本より時計が進んでいるということです。夏は今よりもう1時間進みますので、夕方の時間を長く有効に使えます。(一寸解りにくい?)日本で一時言われていたサマータイムのことです。

この 「仙人の郷」はNZ最大の100万都市Auckland(オークランド)から東に車で約2時間半のCoromandel半島の東海岸にあり、平地から少し自然林(ネイテイブブッシュ)の中に入ったところにあります。この自然林を、9人で会社を作り購入し現在6家族が住んでいますい。約100haの日本で言えば広大な土地で、国
鳥である飛べない鳥キーウイの保護区です。それらの家族は、それぞれ、エコ的な、自給自足的(サステーナブル)な生活をしています。そのうちの1軒を私たちが1年間預かり生活する訳です。
家は山小屋風で、建築の分からない私が見ても、基礎を除き手作りのようです。ひょっとしたら基礎も手作りかもしれません。こちらの人は大変起用で、多くの人が自分で家を建てます。でも、部屋の中はスッキリ整理できており、割と綺麗です。(最近では建築基準法が厳しくなって、資格を持っていない人が建てた家は売買出来ないと聞きました。)
家の東側が斜面になっており、その斜面が小さな段々畑のように区切られ、いわゆる洋風のガーデンになっており、果樹、野菜、花、ハーブなどの様々な植物が混植されています。サラダや簡単な食事の材料はほとんどこの菜園(ガーデン)から賄うことができます。
もう一つ、ここから約300m離れた所にミドルガーデンと言っているところがあり、日本流にいえば、1反程(約300坪)の菜園(ガーデン)を私たちとRoger(ロジャー)の家族の2家族で管理しています。
依頼されているもう一つの仕事に、ペットの世話があります。このペット達との生活にも次第と慣れてきました。
ところが、悲しいことに、私たちがここに来る前にペットのウサギが事故で死に、にぎやかなインコがいましたが、私達の世話が大変だろうということで、里子に出されてしまいました。今は、猫(雌)1匹、ハツカネズミ(雌4匹)、アヒル(雌2匹、雄1匹)、金魚(大小約100匹、緋鯉もいる)のペットと、ペットではありませんが、ミドルガーデンに行く途中に幅4m程の川がありますが、ここに西洋大ウナギの私がジョディと名付けた4匹のウナギの家族がいます。ジョディは
長さが1mを超えていそうです。。太さは直径10�はあります。一寸見た感じではナマズを大きくしたようなものと思った方が良いです。

家に電力会社の電気は引いてなく1枚半のソーラーパネルと不足する場合はHONDAのガソリン発電機でまかないます。(今日まで2回しか使っていない。)日本から電気釜を持ってきていますが、ソーラーパネルの発電状況を見ながらご飯を炊きます。NZ産の洗濯機もあり使いますが、太陽が出ている時は問題ありませんが、お天道様任せですね。その他の煮炊きはキャンプの時に使う骨董品みたいなガスコンロです。瞬間湯沸かし器もありシャワー、洗面、キッチンで使えます。もう一つ、冷蔵庫ですが、年配の方はご存知かもしれませんが、ガス冷蔵庫です。ガスを燃やして冷します。不思議。然し、これが壊れてしまいましたので、キャンピングカー用のガスも電気も使える小型のものを買ってくれました。今試験的に
使っていますが、夏に向かってなんとかなりそうです。

家のほぼ中央に暖炉があり、暖炉を焚くとその裏に300リッター程入るホットウオーターシリンダー(温水を保温する大型タンク)があり、暖炉で湧いたお湯が溜まる仕組みになっており、シャワー、洗面、キッチンで使えます。ガスの節約ができます。今は冬でも天気が良ければ暖かくあまり暖炉は焚きませんが、雨の日など肌寒い時は暖炉を焚きます。暖炉の火はほんとに暖かくていいですね。でも、火がなくても重ね着をすれば大丈夫ですよ。真冬でもそのくらいの温度です。彼らはこの周りの木を切って薪にしていたようですが、私もチェンソーを使うことが出来ますが、斜面が急なので一寸心配です。

気候は全体的には海洋性の温暖な気候で、日本と赤道を挟みほとんど同緯度です。冬は雨季、夏は乾季と大雑把に分けられます。四季は日本のようにはっきりしていませんが、私たちを楽しませてくれる木々や草花の様子でわかります。NZに着いた8月18日から9月始めまでは、最低が10度前後で昼間が16度前後でした。9月10日頃から少し暖かくなり今は18度位になる日もあります。雨の日はやはり少し肌寒いですが。こちらの人の話では、今年は暖冬でしたが5-6月が結構寒かったといっています。しかし、最低温度が0度を下回ることがほとんどないからでしょうか、アボカドもミニバナナも実って食べることができます。先日友人宅に実っているバナナを頂きましたが、大変美味しかったです。私たちが以前住んでいたTe
Arohaに9月2日に行った時のことですが、NZ人の若いお母さんがタンクトップ1枚で乳母車を押しているのを見てビックリしました。私たちは日本の冬の服装ですが、こちらの若い多くの人は長袖シャツ1枚か半袖シャツの子供も多くいます。さすがに年長者は厚手のものを着ています。
最近では随分と太陽も高くなり、暖かくなってきました。こちらは春分、そちらは秋分の日ですね。それぞれ反対の季節に向かいます。

これらのことに慣れれば、結構シンプルでエコロジカルな持続可能(サステーナブル)な生活が追求出来るのではと思っています。

紹介が遅れましたが、ここのオーナーのAndrew(アンドリュー)とTina(ティナ)は63歳と52歳の夫婦です。8月26日から中国の大学で二人とも英語の講師を1年間します。彼らのメールによると大学も結構忙しそうですが、彼らは大学の休みに中国各地を旅行するのが最大の楽しみだと言っていました。
彼らは中国に4回ほど行ったと言っていますが、その証拠に部屋のあちこちに中国製の陶器や扇子、飾りなどが置いてあります。

ここから30分程の所にWhitiangaの街があります。この街に原発事故避難者が5.6家族生活しています。昨年私が来た時には20家族以上いたと思います。それは、ここには日本人の校長が経営する語学学校があり、その縁で留学という形を取りNZまで避難してきているのです。現在は少なくなっていますが、この現地の小中学校が避難の人数が多くなって受け入れが困難になってきたからです。そして、ここからまたAucklandや遠くはマレーシアまで世界中に避難しています。今尚17万人という膨大な人々が我が家へ帰れずにいます。
NZは非核法という法律を世界ではじめて制定した国です。もちろん原発核兵器もありません。先進国で原発のない国はNZだけです。核搭載艦船の帰港も拒否してきました。このことは、私がNZ移住を選択した理由の一つでした。 これらの問題も後日触れたいと考えています。

今回はとりあえず概要の報告をして、それぞれの具体的な内容は後日としたいと思います。



東原春雄、千代子