星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

青竹職人

なんだか、ず〜っとバタバタと忙しくて、なかなかブログを書く余裕もありませんでした。


1月6日、12日とお味噌ワークショップで、次は30日と、やっと2週間ほど間が空いたので、今のうちに器仕事しています!


11月末からずっと、毎週のように泊まりでの小国行きが続いてたので、材料の手配やら準備やらで、落ち着いて作る暇がなかった〜

そんな中、先日、浮羽の山の中に住む青竹職人の篠原洋之さんの竹切りに同行させて頂いてきました☆


青竹職人は、日本でも、もうほとんどいなくなってしまった珍しい存在です。


今回、機械を使わずに田んぼを始めた事で、昔ながらの道具を使う事になり、田舎暮らしの先輩方から、いろんな道具を借りたり、譲り受けたりしました。

そんな中に、竹の米フルイや万穀というザルなどがありました。


実際に使ってみて、数十年使われてきた、それらの道具の美しさや便利さに惹かれ、新しく作って頂く事にしたのです☆


機械化が進んだ今、もう、私達の様な方法で農作業をする人は少なく、同時にそれらの道具を使う人も少なくなり、その技術を学んでも活かす機会がない現状。

篠原君が職人さんから直接学んだ技術は、農具としての竹だったらしいのですが、現在の需要は、おしゃれな作品としてギャラリー等で高値で売られるようなもの。


もちろん、そんな作品を作る技術もあってギャラリー等にも納められているのですが、青竹の良さはやっぱり農具!と自分が学んだ原点に還ったようだと注文を喜んで下さいました☆


竹林に入って、竹を切ったり、筍を掘ったりはしてきたけれど、竹細工の仕事を見るのは初めてなので、見学させて欲しいとお願いして、これから作品が出来上がるまで、竹の仕事の記事をちょかちょこご紹介していきたいと思います☆



うちから車で15分位の場所にある竹林で待ち合わせて、一緒に山に入りました。

道具は鉈だけ。
かなり急斜面なので、しっかりした靴と滑らないようにゴム手袋。

そして、いろんなものが落ちてくるので帽子。


鉈で、竹をコンコンっと叩き、音を聴いて回って切る竹を決めていきます。

竹の色艶、そして両手で揺すってみた感じ。

その竹が新しく生えた一年生なのか、数年経った竹なのか、水分が多いのか、身の部分が厚いのか、硬いのか…

その音や揺すった感じから様々な事を感じとります。

この辺は斜面の上の方にあるからいいのが多い、谷間のは水分が多い音がするよ!とアチコチ叩いて聴き比べさせてくれました。

斜面だったり、谷間だったり、横に木がたくさんあって光が入りにくい場所だったり…、竹の育った環境によって、そこに応じた状態になってるのですよね。

こういうのは、ザルのこの部分に向いてる。と、それぞれの特性を活かして使い分けるとか。


切る竹を決めたら、鉈でVの字に切り、持ち上げて切り口を下に車の方向に降ろしていきます。

降ろすと言っても、アチコチに木が倒れていたり、生えていたり…様々障害物があるので、それを切り抜けて通すルートを見定めて、そこに向かって竹を引きずり投げる感じ(笑)

これが、急斜面で足場は悪いし重いし〜で、下手すると大怪我しそうな重労働です。


私も試させてもらいましたが、重くてなかなか上がらないし、見定めた方向に投げるって…(^^;)って感じ。

直径15センチ以上ありそうな太さで、長さ10メートル以上はある真竹なので、迫力ありました〜☆


山から降ろした竹、ここが重心!とΣ( ̄□ ̄)!
いくら大きく長くても重心を捉えれば、一人で持てるのですねぇ〜(^o^)


持ってる姿もびっくりでしたが、車に乗せて更にびっくり!

長すぎるやろ〜!!!



青竹職人は、この長い竹を切らずに長いまま竹ひごをとり、長いまま編んでゆくそうなのです!


普通は短く切って竹ひごをとってザルなども作るそうなのですが、長いままの竹ひごで作ると、繋がっている一本なので、ものすごく強いんだとか!


年末にうちに作品を預からせて頂いていたのですが、みなさんそのガッチリとした強さに驚いていました☆

農作業にピッタリですよね!


うちには、農家さんがよく来られるし、丁寧に丁寧に作物を作られてる方々が多いので、そんな農家さんには篠原君の青竹はピッタリ♪

来られた方々みなさん、欲しい!欲しい!と注文したいと言われていました☆


あんなに強くて、丁寧に作られた竹細工は、めったに出逢えないと思います。


竹を切る時期は、寒い今の時期だけ。


竹細工を仕事にして生活してゆくのは、大変な事ですが、繋げていきたい技術、そして里山を守っていく上でも、ちゃんと暮らしが成り立ってゆくようになるといいなぁ〜と思います。

今季の竹細工、作品ができ始めたら、うちでも取り扱いさせて頂く予定にしていますので、興味ある方は、ぜひ実際に触れて感じてみて下さいね♪


一生ものの道具として、結婚祝いや出産祝い等にもいいなぁ〜と思いました♪


竹仕事、ご紹介記事でした〜(^o^)