7月17 日にお山で第2回目の大地の再生講座を開催しました。
ちょうど大地の再生の矢野智徳さんの映画「杜人」が上映中なのもあってか、県内外からたくさんの方々がご参加下さり、子供達も含めて26名集まってました✨
まずは、円陣を組んで一人一人の自己紹介から❤
そして、大地の再生士である講師の轟理子さんのご指導のもと、要男手のガッツリ溝掘り班とサクサク女性と子供達班とに分かれての作業となりました。
女性と子供達は、まずは「風の草刈り」で、空気が地中へとちゃんと行き渡ってゆくように、草達が風に揺れるポイントから梳くように草刈り。
地面スレスレに刈ると勢いを増して余計に伸びるけれど、風に揺れるポイントで刈れば、根っこは細分化され周りと共存出来るような大人しい生え方に変化してゆくとか。
いろんな方法や見極め方の説明を受け、具体的にお手本を見せてもらいながら、一緒に作業をする事で覚えてゆけるのが、再生講座のいいところ🎶
それぞれのフィールドに帰って、すぐに実践でき、流れのいい場所、大地の再生の視点が広がってゆくし❤
そして、風の草刈りと同時進行で道路際に垣根のようにあった竹の柵を取り外して、みんなで竹炭焼き場へー
旦那君が住み始めた時からあった竹の垣根。
ずいぶんボロボロに朽ちてきていたから、代わりに植物の垣根に替えてゆきたい!と、少しづつ紫陽花などを挿し芽で植えていってたのが、一気に入れ替わり!!
竹で塞がれてた風が流れ始めました✨
それだけでは終わらず、理子さんがコンクリートで固められた道路の際に移植ゴテで小さな溝を掘り、呼吸が出来なくなっている空気の通り道を作る作業のお手本を。
そして、その溝に竹炭を入れ、刈った小枝や笹などを入れて呼吸がし易いようにしていかれました🌱
女性や子供達がしてくれてるからか、本当に可愛らしく道路が聖なる道のよう!
まるで儀式のような溝掘りでした✨
そして、みるみる紫陽花やらの植物達が元気になってゆく様子が、みんなにも分かるほど!
子供達も一緒に遊びながら出来る作業❤
理子さんが、子供達も大切な役割をしているって✨
大人だけだと、自然界に対して、ついついやり過ぎてしまうけど、子供達がいてくれると程よく力みが抜けるとの事✨
そんな道路沿いの和やかな声が響く中、道路の一段下にある私達の暮らしている山小屋の周りでは、子供ナシのガッツリ作業が繰り広げられてました(笑)
道路からの崖と山小屋の間、そして山小屋の裏側へ溝を掘って排水を促す作業。
スコップやツルハシを使って、体力に自信がある方々が活躍してくれました!
スコップの幅ほどの溝を掘り、1mおき位に1.5倍の深さほどの点穴をまぁるく擂り鉢状に掘り、溝の中とその周辺に竹炭を播いてゆき、太いものから細いものへと水の流れに添うように小枝や割った竹、笹などを入れてゆきます。
排水口が家の表と裏の両方にある時は、真ん中からそれぞれの方向へと小枝などの流れの添わせ方を変えるとか。
溝を掘った時に地面にエッジが立たないように出来るだけ丸くなだらかに、そして調え過ぎないでーと見本を見せて下さる理子さん。
点穴を擂り鉢状にするのも、そこに渦を巻いて水や空気が地中へと入り込んでゆくからだそう。
そんな事をイメージしながら、作業をしてゆくと自ずと手つきも変化してきそうです。
こうして、道路際の作業と道路下の作業は一体となり、道路からの水や空気も家の裏側の溝を通って流れ、谷間の沢へと流れ込んでゆく道が調えられました。
今では、ほとんどの時期が涸れている沢。
こうして水の道が調えられる事で、表面を流れるだけでなく地中へと入り、全ての命達を潤して沢へと注がれ、沢の流れが取り戻されてゆくといいなぁー
汗だくの中、腹ペコでのお昼ご飯❤
今回は、日田の無農薬農家さん「かじわら農園」さんにベジランチをお願いしました🎶
出来るだけゴミを出したくないので、各自マイ食器を持参して頂いて、それぞれにサーブして頂く形に😄
美しく優しい味で、本当に美味しいランチでした❤
お昼ご飯の申し込みが間に合わなかった方やランチの足りない方の為に、朝倉の天然酵母パン屋さん「ミエパン」さんに販売用のパンも持って来て頂きました🍞
自然栽培の農家さんであるご主人が育てた無農薬小麦粉で奥様が天然酵母パンを焼くというスペシャル贅沢で美味しいパン❤
あっという間に売り切れてしまって、写真を撮り損なった(笑)
ランチタイムには、たくさんお喋りもー🎶🎶
本当に面白くて素敵な方々ばかりがお集まりくださるので、ここから広がるご縁もたくさん✨
そして、午後から溝の仕上げ作業。
その間に、お山に井戸を掘って下さった西田方式水脈探しの考案者西田さんが顔を出しに来て下さいました❤
約3ヵ月の九州滞在の終え、近いうちに井戸掘りキャラバンしながら、米沢のお家へ帰られるとの事で、お忙しい中なのに!
わざわざありがとうございます✨
今回の講座には、井戸掘りでお世話になった方々もたくさん参加されていたので、最後にお会いできて皆さん大喜び🎶
ササーッと仕上げをして、西田さんを交えてのティータイムになりました(笑)
お友達のご実家の大きなスイカ、自然農仲間が筑紫野市で「もりねこ」さんという工房をしているので、彼女が作ってきてくれたグルテンフリーのパイナップルマフィンや火照った身体を冷やしてくれる台湾の愛玉子という天然ゼリー、お友達のお家の日本蜜蜂の巣入りの蜂蜜、そして皆で持ち寄った酵素ジュースなど超贅沢なティータイム❤
またもや、ワイワイ大騒ぎでお喋りは盛り上がる(笑)
自然農の畑見学もー🌱
西田さんは、斤の刃を包む「刃沓はぐつ」を紅白で編んで作って来て下さって、作り方もレクチャー✨
竹を削るのに刃物の使い方を教え、竹箸や竹トンボ、竹の鉄砲までその場で作ってみせてくれ、子供達も大喜びで遊んでました✨
井戸掘りも廃材や身の回りにあるものを活かして人力で掘っちゃうし、やっぱりスゴすぎる。。。
すっかり時間も押してしまい、気分もゆったーりでしたが、気持ちを切り替え、みんなでお山へと上がって、竹に覆われてきている場所の竹切り作業へー
竹を減らしてゆく作業なので、1m程の高さに鋸で切ってゆき、切った竹の枝を払い、選別。
細めの竹が多いので、ある程度は物干し竿や畑の支柱に使いたいなぁーと、流れ作業で20本ほど山小屋の方へ運んで頂きました!
大変な作業もみんなでやると、ワイワイ楽しい気持ちであっという間に進んでいって、ほんと「結」の作業は素晴らしい❤
お山が私達の名義な時間って、自然界からすれば、ほんの一瞬。
今、誰の持ち物だとか、どうでも良くなって、ただただ心地よく豊かな命溢れる場所が広がるといいなぁーって、「地球家族」って言うけれど「結」の作業をしてると自然とそう思える。
そして、今、目の前に心地よい風を感じ、自然界のみんなの呼吸が深くなって、生き生きしはじめる事が、そのまま自分自身の呼吸を深くし、自分の流れを調える事になって、やればやるほど元気になってゆくから、その心地よさに満たされてゆくのですよねー
まさに、自然とも周りの人達とも1つになれる幸せな時間✨
先がみえないほど竹で覆われてきてたのが、すっかり見通しが良くなって、お山の上の方からの風が吹き抜け、下へ下へと水の道と共に繋がっていきました。
そして、いつも水溜まりになっていた石垣沿いの泥濘にも溝が切られ、水路へと繋げられ、留まっていたものがサラサラと流れはじめました。
ふぅーとなった頃には、もう日暮れ。
きっと明日は筋肉痛!ってほどの作業だっただろうけれど、皆さん笑顔で楽しかったー🎶と言って頂き、
本当に感謝感謝の1日でした✨
お山に生きる全てのもの達に、
今日はね。
こんな二本足の人間達が来てくれて、みんなが心地よく豊かに生きれるように働きかけようとしています。
どうぞ、私達がお山に立ち入る事を許し、健やかに幸せにお山のみんなと共に作業が出来るようにお導き下さい。
そう祈り、お山のみんなに伝えてスタートしました✨
すっかり暗くなり、みんなが帰った後、西田さんの軽トラックが道から脱輪し、危うく2mほど下の耕作放棄地へ落ちるところでした!
軽トラの荷台に積んでる道具を駆使し、あるものを工夫して、軽トラが自分で自分を引き上げちゃった!!!
毎回思う、西田さんの臨機応変さと柔軟な頭と感性✨
物事の理屈が分かってるからこその機転の素晴らしさ✨
到底真似出来ないけど、最後にものすごく大切な学びと思い出を残してくれました❤
西田さんという意識に井戸を掘って頂いて、本当に良かった✨
お山には、それがたっぷり宿ったと思います🎶
そして、最後までヘッドライトを付けて、ヘルプし、お付き合い下さったあかるさん❤
「いのちの地下水をつむぐ会」の副代表として、井戸掘りの記念植樹もして頂けました🌱
ご自分で金柑の苗木を持って来て下さって、井戸の近くに植樹✨
知らんかったよ。。。(笑)
しかも今回の大地の再生講座の翌日からの大雨。。。
ものすごい雨風で土砂崩れとか大丈夫かなぁーと、なかなか眠れませんでした。
毎年、梅雨の大雨が降ると必ず床下浸水していた山小屋。
いろんな物がプールみたいに土間でプカプカ浮くので、バケツで汲み出しながら、濡れて困るものは高い場所に置くようにしてるほど。
それがそれが!!
この大地の再生講座で溝を掘り
、水の道を調えて頂いてたお陰で今回全く浸水せず!!!
今までなら絶対浸水してた!
こんなの初めてです!
この大雨の直前に対処されてた采配もスゴすぎるーー
ちゃんと、道路へ流れ込んできた水も女性や子供達が掘ってくれた溝を通って、下で力持ち達が掘った溝へと流れ込み、じわじわと谷間の沢へと流れ込んでいました。
これまで、たくさんの水が流れ込んで山小屋は浸水するのに、生活に必要な生活用水はない。
地面は乾いて固くなり、沢は枯れている。。。
そんな水のアンバランスな状況が、あるべき姿へと立ち返った気がしました。
大地は潤い、沢には水が戻り、そして地下へ浸透したお水が、私達へと巡ってきてくれる。
皆さんのお陰で、そんな一歩が踏み出せた気がします。
理子さんが、目の前の小さな気象を調える事は、小さな事だけど小川の石のように大きな気象の流れを和らげ勢いを弱めてくれる役割を果たせるとお話して下さいました✨
それをとっても実感できた✨
いろんな場所で自分が任された場所を調和的に調える方々が増えたら、きっと土砂崩れを起こしそうな場所もガス抜きされ力を分散されてゆくかもしれません。
まずは、身の回りの小さなところから。
お山も少しづつ生き生きとし、心地よい風が吹くようになりました。
また、2ヶ月後には、どんな風に変化してゆくのでしょうか。
お山の声を聴きながら、共に歩んでゆけるといいなぁーと思います。
講師の理子さん、集まって下さった皆さん、美味しいご飯を作ってサポートしてくれた「かじわら農園」さん、このような機会を与えて下さった宇宙の采配の全てに感謝✨
ありがとうございます❤