星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

三カ所三種類の田んぼ🌱

あっという間に、もう7月ですね。
お陰様で田植えの方も一段落。

今年は、新しい場所三カ所で三種類の方法で田んぼをする事になりました。


全て、無農薬無肥料不耕起の手作業での田んぼには変わりないのですが。。。


☆これまでと同じ自然農の田んぼ

多年草化した田んぼ

☆お山のより自然に近い方法を模索中の田んぼ


の三種類。

様子も全く違うので、それぞれに接してみると、田んぼは、稲はこうすべきーっていう、固定概念を少しずつ外していって、稲そのものと自然そのものと相談ながらやっていける気がします。


どうしたらいいかなぁーって、様子を見ながら考える。


今回のブログは、そんな様子を写真の説明をしながら、書いて記録しておけたらなぁーと思います





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お山の田んぼ。
周りは耕作放棄地ばかり。見える範囲には誰も住んでいない人の気配のない山奥。
獣害がひどかったようで、田んぼの周りには、ステンレスの柵が張り巡らされてたり、今は機能していない電柵の跡などが残ってる田んぼ。

この柵を猪達がねじ曲げて入り込んでいるのを見て、山と山の合間にある田んぼの周りに柵があるから、猪達が横断出来ないんだーと、パートナー君は少しずつ少しずつ草を刈っては柵を外していっていました。

周りの生き物達と共存して豊かになっていくには、どうしたらいいか。。。と試行錯誤。

ようやく大部分の柵が外れた昨年の秋冬に猪達が田んぼの水溜まりで大暴れして、一気に田んぼは代掻きしたような状態に。

春には生える草の種類も変化していき、土は柔らかくなっていました。

明らかに、周りの耕作放棄地とは、草の生え方も様子も違う感じ。





そして、水が貯まりやすくなっていて、猪達や植物達のお陰で機械がなくても田んぼをする準備が勝手に調ってきたようです。


それまで数年間、水の少ない田んぼでアレコレ試行錯誤しながら、独自の方法で稲作を模索していましたが(詳しくはパートナー君が自身のブログに書くと思うので省略。)自然の営みに任せていったら自然な形になっていきつつあるようです。



二年程前、一緒にお山の田んぼに溝を掘りながら、スコップを差し込むとスーッと入る土の柔らかい場所と固い場所があるねーと、スコップの感覚を頼りに柔らかい場所だけを掘って、そこに田植えした事がありました。


今回は、スコップも必要なく鎌も必要なく、手で草を引っ張るとスーッと抜ける場所がたくさんあって、そこは猪達によって代掻きしたように土が細やかになり、水が貯まる場所になっていました。


手の感覚を頼りに二人で草がスイスイ抜ける所の草を退けていって、そこに田植えすることにしてみました。

田んぼに全面的に直播きで稲の種籾を播いてたのですが、まさにそういう場所で直播きの稲達が育っていたから。

直播きの稲と下の多年草化した田んぼから間引いた1人生えの稲と苗床で育てた稲の三種類の稲で実験。







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パートナー君が、水路から溝を掘って田んぼの中の方まで水を引き込んできました。

猪達のお陰で、代掻きしたように土が細やかになってるせいか、これまでよりもずっと水が入りやすく貯まりやすくなっているようです。

まるで田んぼの中に小さな小川が流れてるよう。
緩やかに蛇行し、その曲線と段差、周りの草たちが流れを穏やかにしてくれています。


田んぼ自体も土の柔らかに沿っていっただけてすが、図らずも自然の池の様な、まぁるい可愛らしい
田んぼになりました。

こんな田んぼが理想的だったねーと二人とも大喜び♪


草たちがこんもりこんもり自然な高低差をつけ、きっと風も水も光も緩やかにリズミカルに動いてゆきそう☆







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根っこ根っこネットワーク♪
直播きの稲の根っこは、周りの草達の根っこと絡み合って支えあって、しっかりと立っていました。

こうしてお山の田んぼを肌身で感じていると、稲しか生えていない周りの田んぼが、とても不自然に感じてきます。

人間も周りのたくさんの生き物達と共に生かされてる。


必死で田んぼの草取りしたり、ジャンボタニシに草取りを任せたりしてるけど、本当に草があったら稲は育ちきれないのかなぁ。。。


一年自分たちが食べる主食。
それで採れなかったらーと思うと、なかなか怖くて実験出来ないのよね。

だから、少しの範囲でーでも試してみて本当のところが知りたい。

それ、本当に必要?
そう、問いかける事がたくさんあった今年の田んぼ。



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浮羽で田んぼを始めた年に、長年お世話になってる
阿蘇の南小国の農家民宿「さこんうえの蛙」さんから分けてもらってきたマコモの苗。

四年間、土取の田んぼで育てたものをお山の田んぼに移植しました。

さすがに強くて、周りの草達に全く負けずに大きく健やかに育っています。

猪達もいるし、マコモ茸を人間が食べれるかは分かりませんが、お山で野性的に生き残っていける命ではあると思う♪


出来れば、こんな風に人間が介入しなくても野性的にその中で生き残って勝手に命を繋いでいける種を増やしていきたいなぁー

稲も種を蒔き続けていたら、だんだんと種はそこの大地と親しくなり変化していき、大地は豊かになって多くの種を受け入れられるようになり、多種多様な生き物達が育まれないかなぁー♪





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下の今まで通りの自然農の田んぼと多年草化した田んぼ。

自然農の田んぼは、やり方に慣れてるのもあって、2日半ほどで田植えも終わり。

今年は、香米、ハッピーヒル(餅米)、ヒノヒカリ、アサヒ、緑米の五種類になりました。


お山の田んぼや多年草化した田んぼを味わうと自然農の田んぼでも、きちんと等間隔に整列してるのは人間の都合だなぁーと改めて感じたりして。。。

でも、やりやすかった(笑)


下の段は、多年草化した田んぼ。
昨年まで無農薬農家さんが機械でされてた田んぼ。
それを引き継いだ時に冬の間、水を入れたり抜いたりしていたら、多年草化してる稲をたくさん発見。

昨年の切り株の跡を頼りに、多年草化してない部分に苗床の苗を田植えしたり、1人生えしてる(直播き状態)稲の混み合ってる部分を間引いたり。。。

それも、そのまま自然に任せておいた方がいいのか、人間の思う(狭いとか。。。)ようにした方がいいのか分からなくて、稲を見つめ自分の心を見つめ、なんとも向き合う田んぼとなりました。


結局、そのままほとんど触らず多年草化した稲と1人生えの稲が混み合うし草も一緒。。。って部分も観察の為に残しておき、あとは怖いから一年分の食糧自給の為に、それなりに間引いたり、草刈りしたりしてみました。



今年、経過を観てみたら、だんだんとどうしたらいいか見えてくるんじゃないかと。

それにしても、自然農の田んぼの稲とは全く違う、多年草化した稲と1人生えの稲。

観察のしがいがあります。




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田植えというか、間引きや草刈りや補植?しに、佐賀や熊本、大分と、わざわざ遠いところお友達や田舎暮らしの先輩方がお手伝いに来てくれました。

どうしたらいいか分からないだけに、その人その人
が稲と向き合い、自分の感覚で対処していってて、その視点がものすごく参考になりました。

いつも気にかけてくれてる事が、また何より心強くて助けられました。

本当にありがとう!


作業の後は、みんなで持ち寄りランチ♪
こんな時はうちは外薪ストーブでの定番カレー♪

真ん中に置いた回転する円卓は、生まれ育った実家の倉庫から持ち帰ってきたものを初使用。


10人以上の大家族の中で育って、ホームスティの受け入れもしていて外国の方々も一緒に暮らしてたり、月に一度は20~30人程集まってのホームパーティがあるような家だったので、この回転円卓が二台使われていました。

今じゃ考えられない特殊な環境だったんだなぁー


いつも、人がうじゃうじゃ、好き勝手(笑)


やっぱり多種多様の共存が楽で面白いかー(笑)