24日で、20日にあったイニピィ(インディアンの浄化の儀式)が明けました。
年に4回、お山で開催しているイニピィ。
コロナさんの事で、いつもは集まった方々みんなで入るスウェットロッジに1人で入って祈るという試みがなされています。
今回、私が初めて1人で入る経験をさせてもらったので、感じた事を書いてみたいと思います。
イニピィは、焚き火で熔岩を熱して、竹で骨組みを組んで毛布などで覆ったドームを作り、そのドームの真ん中に穴を掘って、焼けた熔岩を入れて水をかける蒸しサウナ。
まあるく真っ暗なドーム。
お母さんの子宮の中に戻って生まれ直すと言われます。
その中で、普段はインディアンの祈り、そして太鼓と歌。
イニピィの4日前から儀式は始まり、イニピィ後の4日間で儀式が明けます。
祈りに向かう心身の準備の為に、お酒や好きなもの等を絶って気持ちを集中してゆきます。
私は、今回は珈琲絶ちしました。
儀式の時にヨシさんが持ってきてくれた珈琲以外の珈琲を絶つと決めて(笑)
初めての1人でのイニピィ。
インディアンの所で学び、日本に戻ってから20年近く毎月イニピィを開催し続けているヒロさんが、いつも祈りをリードしてくれ、毎回一緒に来てくれるヨシさんが祈りをサポートしてくれ、彼や参加して下さる方々と共に祈っていたイニピィ。
ロッジの中で1人でどんな風にしたらいいのかは分からないけれど「祈り」は常に共にあるもの。
自分の内側に任せていようと臨みました。
溜まった水の上からたくさんの水が注がれると、下に沈んでいる澱が浮かび上がるように
光が降り注がれると心の奥底に沈んでいて忘れ去っていたような澱が、次々に意識の中に浮かび上がってきては認識され、そうかー私はそんな風に感じ、思っていたのね。。。と手放し消えてゆく
そうして心が内へ内へと向かい、清まり静まってゆく
イニピィへ向かう心身の準備の為の4日間
もうすでに浄化は始まってるのだと深く感じる
ほど心も身体も変化してゆく
そして迎えた当日。
夜明け前に目が覚める。
お山での暮らしは、あまりに寒くて私が閉める!って言い出さない限り、家の扉や窓が冬でも
全開に開け放たれてたりする。
夜明け前から夜明けに向かう空気の変化、光、風、鳥達の様子、様々なものたちを全身の細胞レベルで感じる朝。
朝に向かうエネルギーの高まり。喜び。
心が鎮まれば鎮まるほど、感じること。
イニピィの朝は、もうあまりの歓喜に全身が喜びに震える感じで心地よく幸せな朝だった。
ああ、今日のイニピィ、ただただ耳を澄ませて感じていよう。
夜明け早々に家から飛び出し、にゃんこ達2人とお山の散歩へと出かけた。
木々に射し込む日の出の光、いろんなものたちがリアルに感じる。
お山で生きる全てのものたちに、今日イニピィがある事、みんなでここに集って祈る事を伝える。
良かったら、共に祈って下さいと。
一緒に散歩しているにゃんこ達にも。
ヒロさん、ヨシさんが来てくれ、ロッジの準備が始まる。
ヒロさんが朝から、今日は耳を澄ませてーとのメッセージをくれて、夜明けの時に感じた事と同じで驚いた。
意識はしっかり繋がってのね。
西、南、東、北、天、地の精霊達に祈り、パイプにもタバコを詰める。
真っ暗なロッジの中に入り、熱々に熱せられた溶岩にホワイトセージとヒロさんがお山の家の前で拾ってくれたヒノキの葉っぱを清めに焚き煙を上げ、樹齢1000年のケヤキの根元から湧くケヤキ水源の水を溶岩にかけて蒸気を上げた。
1つめの扉は『呼ぶ、招待する』
ワカンタンカ、東西南北、天、地の精霊達、お山の命たち、この宇宙の全てのものたち。
そして、ロッジの外にいて共に祈ってくれてる1人1人を思い浮かべながら招待。
自然に歌ともいえないような声が出て、身体が動く。
2つめの扉は『祈り』
みんなの祈りが届けられるように祈る
全てのもの達の心が安らかであるように祈る
そして、やっぱり外の1人1人を思い浮かべながら、その人の祈りが届けられるよう祈った
今度は、より大きく声が出て身体が動く
3つめの扉は『祝福』
祈ったものが返ってくる扉
はじめの2つの扉と違って、今度は静かに静かに感じ受け取る
声も出ず、身体も動かない
ただたた鎮まってゆく
この時、自分の子宮の所に意識が集まり、この私を包む真っ暗なロッジ、お母さんの子宮の中に戻って生まれ直すといわれるロッジと私の子宮は同じものなのだ という感覚に満たされた。
全てのものを生み、育む存在。
私はその存在そのもの。
私の中にそれはある。
その一体感に涙が溢れてきた。
4つめの扉『感謝』
ここに呼び、招待した皆さんに感謝を伝え、送り返す扉
各扉へと変わる時々にロッジの扉は開かれ、ファイアーマンが新しい溶岩を入れてくれる
今回は、ヒロさんがファイアーマンを勤めてくれてその扉ごとの説明をしてくれたのだけど、最後にお水を全部溶岩にかけちゃって!石のおじいちゃんの声が聞こえるよ!とのこと。
ザバーっっっとたくさんかけたら、ものすごい蒸気が上がって、ロッジの中は。。。
あまりの熱さに
ああっ!もうすぐに出してーーー!!!ひぇーーーー!!!
と、なってました(笑)
が、ロッジの中に寝そべって大地に冷やしてもらいながら、感謝の祈りー
この最後の扉の時、
特別な事は何ひとつ要らないのだなぁー
そんな感覚がしました。
そして、全ての祈りを終え、ロッジの扉が開かれ、みんなに迎えられてこの世界へと生まれ直しました。
自分達が入るわけでもないのに8名もの方々が集まって共に祈り、支えて守って下さいました!
本当にありがとうございました!
お陰で貴重な体験をさせて頂きました。
終わった後は、外でみんなで持ち寄りご飯しながら、トーキングサークル。
本当に美味しく楽しく素敵な時間。
そして、食後はうちの多年草化した稲の稲藁でネジネジ作りを教えてもらって、お持ち帰り♪
お山や畑の浄化にも使いました☆
お山のキノコの原木や猪さんが活躍したお山の田んぼもみんなで見学したりー
集まる方々は、ロッジに入る人を二本足代表というように人間が様々な命達をコントロールする立場ーという視点ではなく、全ての命は共にこの世界に生きる対等のもの、という価値観で生きる方々。
猪さんの活躍ぶりを見ても、良かったねー良かったねーと、反応が全く違います(笑)
ヒロさんもヨシさんも永遠の少年少女のようなピュアなお二人だし、集って下さる方々は、いつもやっぱりピュアな瞳の清らかで美しい方々ばかりだなぁーと感じています。
本当に有り難い。。。
ロッジを出て、心身共にスッキリとし、後半の4日間を味わいました。
今回は、初めから終わりまで本当に濃厚な九日間で、内側から溢れ出るものも、彼とのケンカ?訴え?も山盛り(笑)
生と死に関しても、どう生きるのかも、溢れ出た感じ。
本当にたくさんの祝福を与えてくれたイニピィでした。
反省点
各4つの扉のそれぞれを1人1人を思い浮かべながら祈った。
みんなの代表としてみんなの代わりに。。。
でも、本当は人の代わりてはなく私は私の祈りだけに入り込んでしまった方が良かったのかもしれない。
もちろん、私の祈りも一緒にしたけれど。
広々とみんなの祈りが成されるように、届くようにとの祈り
深く深く入り込み澄みゆく清らかさが、自然に外側で祈りを支えるみんなへと伝わり広がり、1つになるのかも知れない
祈りにいい悪いもないけれど、そんな風にも感じた祈り
私の今の有り様が現れてるのでしょう。