星のしずく暮らし

自然と共に ゆったり暮らそ

田んぼの役割

すっかりご無沙汰してしまいました!


あっという間にもう4月も半ば過ぎ…

暖かくなったり、急に寒くなったりでしたね〜

もう半袖の日もあるほどだったのに、ストーブ出したり、身体もビックリでした(笑)


アレコレ、たくさんの事があったのですが、書ききれないので、とりあえず記録に残しておきたいものを〜


3月27日、29日で無事に田んぼの種籾おろしが終了しました☆


いつもより1ヶ月近く早い種籾おろし。



2月から私にしては珍しく、たくさんの講座?に参加しにいってました。

以前ご紹介しましたが、森の蘇りを〜と、女性でも子供でも出来る皮剥き間伐のお話会。
https://mori-no-yomigaeri.jimdo.com/%E3%81%8D%E3%82%89%E3%82%81%E6%A8%B9%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/



長年、アサヒ1号という在来種の稲の種を繋いでこられてる本田さんのお話会。


そして、水と空気と光がちゃんと流れるようにする事で大地を再生していかれてる、大地の再生の矢野さんの講座。
http://watashinomori.jp/interview/image_itv_19.html



そんな方々のお話を伺い、フィールドワークする中で感じた事を田んぼ仲間と話し合って、田植えに1ヶ月かかる私達は、もう少し早めに種籾おろししてみよう〜と。



で、これまでの経験から、今季は東側と西側にそれぞれ120?×10mの苗床を作る事にしました。


田んぼが、2反8畝。

水路の近くの5畝ほどはマコモにしてるのですが、残りは田んぼ。

端っこに苗床を作ると、運ぶのが遠くて…(笑)


で、2個の苗床☆

しかも、水路の近くに作りました。


それが、まずかった?



苗床を作った後に、わりとたくさん雨が降ったのですが、西側の苗床の溝満杯に水が溜まっていて、晴れが続いても全く水が捌けなかった。

苗床の表土を削った分、低いから、苗床が水没状態で、ジャンボタニシがいるうちの田んぼ、水の中だと芽が出たらすぐに食べられてしまう…


東側の苗床は、横にもう1本溝を掘ったら水は引いたけど、地下茎で伸びて広がる草の根がものすごくて、なかなか根っこを取り除けない…

この草が生えてきたら、ずいぶん強いから、稲が負けそう…



東側も西側も難あり…


どうするか…
もうひとつ別の場所に作って、3ヶ所にするか〜と、いろいろ相談。


東側の根っこよりは、西側は水捌けさえ改善されれば〜と苗床から排水口までの溝を堀り進んでみたけど、全く捌けず…


そんな中、種籾おろしに向けて、黒米2種類、アサヒ2種類、ハッピーヒル緑米、香り米、赤米の8種類の種籾を塩水選。

生卵が浮くほどの濃い塩水に種籾を入れて、沈んだものだけを使います。


もち米は、うるち米よりも浮きやすいので、塩分濃度を低くして…

生卵が立てに浮いたり、横に浮いたりする事で、塩分濃度の目安にします。


沈んだ種籾は、真水で洗って、ネットに入れて、そのまま発芽するまで浸水。


暖かい時期だったので、3、4日ほどで鳩胸状態に発芽しました。

それを陰干しして水気を切って種籾おろし用に準備。


でも、晴れ続きでも水路の水は捌けずに苗床は水没しそうで、種籾おろし出来ない〜(涙)って、いう事で困って、以前ここの田んぼをされていた無農薬農家さんに相談に行きました☆


すぐに見にきて下さり、「これじゃ〜種まき出来んよ!」と、大きなポンプとコードリールを持ってきてくれて、溝に溜まった水を川へと汲み出す作業。


みるみる水が引いていきました!


それと同時に指示されたのは川さらいと水取り口の塞ぎ方。


うちの田んぼの横の川に入って、底の砂をスコップで土手に上げていきました。

真ん中だけ深くせずに、川幅全体が広くなるように〜と。


そして、砂を土嚢袋に詰めて水取り口周辺に入らないように塞ぐ作業も。


そうすると、みるみる川の水位が下がっていきました!


う〜ん。

田んぼ内の水捌けは、田んぼ内で作業するのではなく、外側の川とは…


しかも、大地の再生の矢野さんが言われていたように、目の前の川の事をすれば、数百メートル上流も水位が変化して全体の流れが変わった!


この事を実感して、あ〜もしかしたら、田んぼって自然環境にとってものすごく大きな意味を持つものなのかも知れない!と思いました。


昔は、みんな田んぼで自分達が食べるお米を作っていて、生活に必要だったから、みんなでいつも川さらいをしていて、こんなに川の水位が上がる(川に砂が溜まる)事はなかったと農家さんは言われていました。

機械化されていって、日々変化し続ける自然と向き合って、川さらいしながら寄り添ってゆく暮らしではなくなってる現実。


高齢化してたり、農家だけでは食べていけなくなって、仕事をしながらお休みの日だけお米作り〜って方が多いし。




きっと、田んぼがちゃんと水と空気を循環させる機能を健全に果たす事が出来たら、周りの環境はずいぶん変わっていく!と思います。


そして、お米を主食とし水田を作っていた先人達は、もしかしたら、田んぼを含めたそんな暮らしの在り方そのものが、周りの自然を護る事になっている事を知っていたんじゃないかなぁ〜って気がしました。


循環の中に私達の暮らしそのものも含まれてたんじゃないかなぁ〜


生きていくのに必要だったら、たぶん日々変化に気づいて、ちゃんと対処するはず。


今回の苗床が難しかったから、いろんな事を考えるきっかけになりました。


自然のものは直線ではなく曲線とも矢野さんは言われていて、川もクネクネ蛇行している事で、曲がった所に土砂が溜まったり、スピードダウンさせたりして、緩やかで優しく細々とでも止まらずに流れ続けるって。


護岸工事をしてコンクリートで固められた川は、直線的で川の流れはスピードダウン出来ず、土砂や流木は橋の下等に溜まると一気に流れが止まってしまい、流れられない水は上流の山や木々が精一杯留めようとして吸い込み、耐えられなくなって土砂崩れになると。


だから、細々とでも止まらずに絶えず流れ続ける事が大切。


そんな緩やかで優しく澄んだ流れを作るには…


留まらない新鮮な空気や水、光をたっぷりと土や植物の根っこに送れるようにするには…


まあるい曲線。


かまぼこ形の畝は、その曲線で風(空気)を圧によって地中に送り込むそう。



矢野さんのお話を伺う前に作った直線的な苗床。


難ありだったお陰で、ポンプで排水して、少し出来た種まきまでの猶予期間に、頑張って改良してみました☆


溝を掘った土の出来るだけ草の種のない部分だけを砕いてサラサラにして曲線をもたせた盛り土に〜♪


種の上からかける覆土も篩にかけて準備。


覆土した後に保湿の為にまく稲藁も藁切りで細かく切って準備。


種籾おろしまで時間はなかったけれど、出来るだけ丁寧に丁寧に作業してみました☆


そうしてやっていると、周りのお友達がたくさん助けに来てくれて、ホントに心強かったし、助かりました!

ありがとうございました!

そして、今回すごく感じた事の1つが作業する人達も天が采配しているんだなぁ〜ってこと☆


有り難い有り難いってばかりでした!


3月末に種籾おろしした稲達は、2週間ほどで元気にツンツン状態に!3週間ほど経った現在は4、5センチ位になってるものも!


なぜか、うちの黒米だけが発芽してなくて、今日予備の種籾を再度浸水しました。

どうなるかなぁ〜


学びたっぷり楽しみたっぷりの日々です☆