またまた、更新が遅くなってしまいました。
2ヶ月に一度ほどのペースで行われている美蓄会議。
今年初の美蓄会議は、1月16日に八女にある旧大内邸で行われました☆
今回のメニューは、
☆手作り蒟蒻
☆手作り豆腐
☆ごろし
☆キャベツ餅
でした♪
今年初めてお会いする方々や真木さんに、新年のご挨拶をしてお部屋に入ると、障子には可愛らしいトトロが!!
昨年はなかったのにぃ〜
和紙を貼り重ねる事で濃淡が出て、とってもいい雰囲気でした☆
ちょっとお喋りして、まずは、蒟蒻芋からの蒟蒻作り…
阿蘇でも天草でも蒟蒻芋は、畑や庭にたくさんあったので、私も時期になると作っていました。
みなさんは、なかなか馴染みがないようで、蒟蒻芋ってどんなの?って感じ。
あまり蒟蒻芋って売ってないし、わざわざ作らないですもんね…
私も年に1〜2回だけ、外で薪を焚いて一度に20個ほど作ってました。
おじいちゃん、おばあちゃんの技術を受け継ぎたくて習って覚えたけれど、大変だったから、滅多にしなかったのですが、真木さんの作り方は、簡単で、これなら気軽に少量づつ作れるなぁ〜と嬉しくなりました♪
しかも、絶妙な柔らかさで、とっても美味しい〜!
芋を湯がいて皮を剥き、1回の分量づつ分けて冷凍されてました☆
それをミキサーにかけてドロドロにし、凝固させる粉を溶いたものを混ぜ、型に入れてしばらく置き、その後湯がくのですが、真木さんは、固めるのを灰の灰汁ではなく、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)を使われてたので、分量を決めていれば、いつでも安定した蒟蒻が作れます。
私がお年寄りの方々から教えて頂いたのは、灰の灰汁で固める方法だったので、植物や季節によって灰汁の濃度が変わり、数字では計れないので、手や舌などの感覚で覚えるしかなかったのです。
だから、なかなか難しくて何度も失敗しながら作ってました。
でも、そんな灰汁を使った蒟蒻は、販売は出来ないそうで、お客様にお出しするものは食品添加物を使わないといけなくなっているそうです。
便利だから、日頃は炭酸ナトリウムで作るにしても、使ってないと感覚が分からなくなりそうなので、昔ながらの作り方も続けていきたいなぁ〜と思いました。
蒟蒻を湯がいている間に「ごろし」作り。
私も初めて食べた「ごろし」は、地元で採れた無農薬の小麦粉にお塩を混ぜて捏ねたものを伸ばして湯がく、太い手打ち麺の様なものでした。
まずは粉の美味しさにビックリ!
小麦粉の風味が良くて、何も付けずに十分美味しかった〜♪
もちろん、だご汁の様に汁ものに入れてもいいのですが、この日は真木さん流に、様々な付けダレや餡子などでバリエーション豊かに楽しみました☆
手羽先や手羽元などの骨付き肉にお塩をして一晩置き、それを熱湯に潜らせてから、ホロホロになるまで煮てスープをとってお塩だけで味付けしたものに、この「ごろし」を入れて食べると美味しいそうです♪
そして、お正月のお餅を使ってキャベツ餅。
キャベツがたくさん食べれるお料理だそうですが、本当はつき立ての柔らかいお餅で作るといいそう。
今回はお正月の残りのお餅を湯餅にして柔らかくして使われていました。
炒めたキャベツに湯餅を入れてシンプルに醤油で味付け。
キャベツが炒まった時に餅が柔らかくなって、すぐに混ぜれるようにタイミングを合わせるのがポイントだそう☆
真木さんのお料理は、どれもシンプルな味付けですが、素材の美味しさがすごく活きていて、キャベツもとっても甘くてたっぷり食べられて、美味しかった〜♪
ランチには、出来上がった蒟蒻の刺身蒟蒻にゴロシ、キャベツ餅、そしてキャベツが余った時に真木さんが冷蔵庫のお掃除も兼ねて残り野菜と豆腐で作るという和風ロールキャベツの様なものをトロ〜リあん仕立ての汁椀にして下さいました☆
そして、様々な常備菜…
ここの冷蔵庫には常時たくさんのお惣菜が入っていて、いつ誰が来てもすぐにご馳走が出来ちゃいます!
すごい!
食後には、お片付けしてお豆腐作り♪
大豆からの作り方を説明して下さいましたが、実際に家庭で大豆から豆腐を作ろうとすると、家庭のミキサーなどでは、濃い豆乳が取れないとの事。
大変になってしまうので、お豆腐屋さんから濃い豆乳を分けてもらって、自分でニガリをうって、固めて汲み出し豆腐を作るといいと言われてました☆
阿蘇で暮らしていた頃、初めの3年ほどは、南小国にあるお豆腐料理のお店に住み込みさせて頂いていました。
国産大豆と塩田ニガリを使って、昔ながらの釜焚き豆腐を作り、料理してお出しするお店だったので、豆腐作りは毎日見ていたし、まだ型に入れて固める前の汲み出し豆腐を、よくオヤツに頂いてたのです☆
その頃を思い出すような美味しさ♪♪♪
やっぱりお豆腐は、この出来たての汲み出し豆腐が美味しい!
豆乳にニガリをうつだけなら、誰でも簡単に食卓で豆腐が作れます。
なるほどねぇ〜!、大変な思いをせずに気軽に出来て、見た目もよくて美味しいなんて☆と、真木さんの発想の柔軟さに、感心してしまいます。
主婦には、ホントに大切なこと!
目の前で熱々のお鍋で豆腐を作っちゃったりしたら、家族もお客様も喜ばれますよね☆
ビックリさせてやろう!って、真木さんの何でも面白がってしまう心が、こんな楽しい料理を作るのでしょうね♪
雑談の中で真木さんが、何でも面白がってしまうというお話をして下さいました。
病気の方が出ると80%くらいは、大変だろうなぁーと思うらしいのですが、あとの20%は、大変だとは思わず、未知との遭遇だと思って全てを面白がってしまうのだとか(笑)
寿命は決まってるのだから、抗っても心配しても仕方がない、甘んじて受け入れないといけない時は仕方がないものだから、それまでどう生きるかが大切だと話されていました。
その面白がる20%があれば、立ち上がれると。
どうしよう…と思うと落ち込んで、どんどん暗くなるけれど、面白がってどうしたら良くなるかなぁ…といろいろと考えて行動していると、それに夢中になって、気がついたら病気も治っていたっていう事がたくさんなのだそうです。
余命少しだと言われた方が、そうして真木さんの様々な病気に対する工夫で、10年以上生きられたりって事が、起こってるそう!
心配し過ぎずに、病気になってもみんなで良かったね〜と言いながら、楽観的にずっと笑いずくめだったとか(笑)
幸せって、やっぱり心が決めるんだなぁ〜と思いました。
外側で何があろうと、関係なくて、それをどう感じ受け取るのか…同じ状況が幸せにも不幸にもなる。
受け取る側の心が決めることなのでしょうね☆
超ポジティブな真木さんは、どんな事も楽しく軽快に超えてゆきそうです♪
真木さんの着られている服にもみなさん興味津々で、作り方を教えて頂きました。
ホントは、みんなが集まる前に脱いでおこうと思ってたのを忘れたそうです(笑)
本来は、寒い時にスーツや服の下に着る綿入れなんだそう。
着物生地をリサイクルして作られていたのですが、作り方は、とっても簡単で、真木さんは、いろんな方にその方に合う生地を選んで作ってプレゼントされてきたのだとか。
プレゼントするのに買ったものだと、あげた気がしないと言われていました。
その方を思って、手作りしたその気持ちを差し上げるのですものね☆
ホントに生活のあらゆる事に手作りが息づいていて、それも、その一つ一つの完成度もその想いも素晴らしいので、感動しっぱなしになります☆
少しづつでも、私なりに日々の暮らしをより楽しく面白がっていけるといいなぁ(笑)
今回も大切な事をたくさん教えて頂きました。